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暴力団に土地売却、価格上乗せ買い戻し 厚真町土地開発公社

(2011年 2/8)

 厚真町土地開発公社が苫小牧市拠点の暴力団、飯島会系木村会に売却した土地を、売却価格に100万円上乗せした金額で買い戻していたことが分かった。

 公社の説明によると、売買契約は2009年6月。購入者本人は現れず代理人がサインした。後で購入者を確認したところ、木村会組長の妻と判明したという。

 土地は、厚真町表町公園向かいの約340平方メートル。約290万円で売却した4日後、表町公園で開かれた「田舎まつり」に、木村会は十数店の露店を出していた。町によると、その後、近隣住民から買い戻しを求める声が上がり、公社は同年9月、390万円で買い戻した。

 町は、同年12月、町や公社の不動産売買の契約書に暴力団排除条項を盛り込んだ。古川元三副町長は「当時は暴力団排除条項がなく、やむを得ない対抗策だった」と話している。