苫小牧のニュース

ハンターの誤射か 林業作業員死亡

(2011年 2/5)

 厚真町桜丘の民有林で4日、安平町早来の林業作業員、新渡戸勝彦さん(45)が倒れているのわ、同僚が見つけた。病院で死亡が確認された。右脇腹から左胸に掛けて、ライフル銃の弾が貫通したような傷があり、苫小牧署は、エゾシカ猟のハンターに謝って撃たれた可能性がある、とみている。5日午前から現場検証している。

 苫小牧署によると、新渡戸さんが発見されたのは4日午前9時55分ごろ。間伐作業中だった。発見の30分前に、同僚の男性作業員(64)が銃声を聞いている。「やめろー」と大声で叫び、周囲を見渡したところ、作業現場下の道路に止めた青色のRV車(レジャー用車)に、オレンジ色のジャケットを着たハンターとみられる男性2人が乗っているのを目撃した。すぐに走り去ったという。

 新渡戸さんは、午前7時ごろ同僚2人と現場に入り、重機で木材を引き上げる作業を担当した。森林の持ち主から苫小牧広域森林組合厚真支所を通じ、1月中旬から1カ月間の予定で作業をしていた。

 苫小牧署は5日、捜査員25人体制で現場検証し、薬きょうや弾丸を探している。鳥獣保護法では、公道や車からの発砲を禁じている。