【新華社武漢5月13日】中国中部の湖北省通山県大ハン(田+反)鎮内の富水ダム貯水湖のほとりから、湖を跨ぐ大橋でつながる湖心の小島が見え、そこに建設計画では中国初の内陸原子力発電所、咸寧原発が誕生するという。
投資総額600億元余りの同原発の事業者は中国広東核電集団と湖北能源集団が共同で設立した湖北核電有限公司。同公司は2008年6月の設立時、2年の事前準備と5年半の本体工事で、湖北は初めて原発を使用することになるとしていた。
しかし、この事業が予定通り推進できるか否かについて、一部専門家は現在のところ決まっていないとしている。中国工程(工学)院院士(アカデミー会員)で湖北省科学技術協会主席の樊明武氏は次のようにみている。湖北の3基の原発建設は延期の可能性がある。湖北の原発事業は咸寧、キ(さんずい+希)水、松滋の3基を建設する計画で、咸寧が最初に2015年に完成する予定だが、現在まだ事前準備段階で、正式着工されていない。