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【プロ野球】

“4度目の正直”杉内 100勝

2011年7月10日 紙面から

◆ソフトバンク4−0ロッテ

 1カ月間、白星から遠ざかっていたソフトバンク・杉内が“4度目の正直”で100勝目を手にした。ロッテ相手に8回まで投げ無失点。「もっとパパッといけると思ったけど…。勝つのは簡単じゃない」。苦労の末につかんだ1勝の味を静かにかみしめながら、拍手と歓声に応えた。

 1回1死一、二塁のピンチをカスティーヨの遊ゴロ併殺打で切り抜けると、2回1死二塁では大松と里崎を連続三振に切って取り、ペースをつかんだ。立ち上がりに苦労したこの試合は、歩んできたプロ人生と重なる。入団から3年間は2勝、10勝、2勝…。2004年のロッテ戦では本拠地の一塁側ベンチを殴って両手を骨折し、シーズンを棒に振った。「2勝に終わった年が、最初に2回もある。あれがなければ、もっと早く100勝できたかな」。05年は悔しさをバネに活躍し、沢村賞を獲得。そこから順調に勝ち星を重ねてきた。

 プロ初勝利と同じ本拠地、そして同じロッテ戦での白星。思い出の詰まった場所での1勝だが、何度も「通過点」を強調した。見据える場所は、もっと先にある。「入団時は100勝なんて考えられなかった。でも、今の目標は250勝。志は高く持っておきたいね」。現状に満足することがない。だから、不屈のサウスポーはこれからも白星を積み重ねていく。 (松田達也)

 

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