説明会後 原発部門が指示否定
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説明会後 原発部門が指示否定

7月10日 4時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

九州電力が、玄海原子力発電所に関する国の説明会に原発の運転再開を認めるメールを送るよう指示していた問題で、インターネット上などでの指摘を受けて、本社が説明会のあと、原発の担当部門に指示を出した事実がないか問い合わせたところ、即座に否定していたことが分かりました。九州電力は意図的な問題隠しがなかったか調査しています。

この問題は、先月、佐賀市で玄海原発の2号機と3号機の運転再開に向けて国主催の説明会が開かれた際、九州電力の原子力発電本部の課長級の社員が、当時の副社長や部長らの指示を受けて、子会社と社内の一部に原発の運転再開を認めるメールを送るよう指示していたものです。この説明会の前後、インターネット上などで、九州電力が原発の運転再開を認めるメールを説明会に送るよう指示を出しているという指摘が出ていました。このため本社の広報担当者が、説明会のあと、原子力発電本部の担当者に、指示を出した事実がないか問合せたところ、即座に否定していたことが分かりました。広報も本格的な調査を求めなかったということです。この問題は、今月4日、鹿児島県議会でも取り上げられましたが、参考人として出席した九州電力原子力発電本部の副本部長が事実関係を否定し、6日に国会で取り上げられるまで何の手も打たれず、九州電力への不信感が増す結果となりました。九州電力は、対応のまずさを認めたうえで、意図的な問題隠しがなかったか調査しています。