別の6頭の牛肉を追跡調査
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別の6頭の牛肉を追跡調査

7月10日 4時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県南相馬市から東京の食肉処理場に搬入された食用の牛11頭から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、東京都は、同じ生産者から別に合わせて6頭の牛の肉が東京と栃木県に搬入されていることから、流通ルートをたどって販売先の追跡調査を始めました。

この問題は、8日、福島県南相馬市の生産者から東京都の食肉処理場に搬入された食用の牛11頭から、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る1530ベクレルから3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、東京都は11頭の肉が流通しないようにする措置をとりました。南相馬市の同じ生産者からは、この11頭とは別に5月と先月6月、合わせて6頭の牛の肉が東京と栃木県の食肉処理場に搬入されましたが、生産地ですでに検査を受けているとして、ここでは放射性物質の検査は行われず、すでに市場に流通した可能性が高いとみられています。このため東京都は、卸業者や販売店など流通ルートをたどって販売先の追跡調査を始め、肉が残っていた場合は回収して検査することにしています。一方で、東京都は、都の食肉処理場には全国から1日およそ400頭の牛が搬入されるうえ、放射性物質の検査を行うには1回当たり2時間から4時間かかることを理由に、すべての牛の検査を行うのは難しいとして、生産地での検査を徹底するよう求めています。