2003年10月のこと


1日(水) 今日も帰れない

 予定通り五時起きて、パソコンで資料作り。
 十一時にお客さんへ提出するので、少なくとも十時にはメールしないといけない。
 いつも通りに会社に行っていたのでは資料を作っている時間がないので、先に資料を作ってメールしてから出社することにする。
 なんとか八時過ぎには形になった、三時間かかったと言うことだ。
 女房に頼んで駅まで車で送ってもらい、またまた西新宿の事務所に十時半に着いた。

 お昼は十四時過ぎになってしまって、今日も昨日同様杉ラーメン@西新宿、こんな時間でもガラガラじゃなくて何人もお客さんがいて、食べている途中に五人の団体が入ってくるほどの飲食店街不在の土地。
 今日は塩味ということで、塩味たんめん七百三十円、このラーメンも野菜山盛りコーン山盛りワカメもたっぷりでスープの味が変わっているかと思うほど。
 個人的にはこういうラーメンは大好きなんだけど、塩味はこの塩味たんめんと五目たんめん、海老たんめんとなっていて純粋な塩味を堪能する方法がない。
 まあ、野菜山盛りを含めてここの店の味だと思えばいいんだけどね。

 多忙な仕事はそこそこ先が見えてきて、ギリギリで間に合うか、って所まで来ている。
 もう一踏ん張りだな、踏ん張って終わったら肩まで浸かるくらい飲むかな。
 で、とりあえず今日も泊まって体力回復に、その前に前から気になっていたラーメンを。
 ラーメン二郎新宿歌舞伎町店@歌舞伎町一丁目、二郎の中ではかなり不評で「二郎ではない」と言われるほどの店だけど、どこがそうなんだろうか。
 時間は10時過ぎ、およよ待ちかと思うくらい混んでいて、何とか一席あったから座れた。
 麺はオーダーがあった分から順に茹でているようで、しかも太麺なのでかなり待たされる。
 お客さんが出ていくとすぐに入ってきて、そとに並んでいるわけじゃないけどかなり人気があるようだ。
 配膳場所の目の前の席だったので、じっくりラーメンづくりを見ることが出来て嬉しい。
 スタンダードの盛りつけが終わったところで、「トッピングはどうしますか」と。
 「野菜、ニンニク、背脂」、はい、普通盛り六百円おまちどおさま、スープがドンブリからこぼれそうなくらいで凛@大崎を思い出すよ。
 とりあえず野菜を食べないと麺もスープも食べられないから、野菜はモヤシとキャベツだけだけどけっこう美味しいね。
 スープも麺も確かに二郎と呼ぶにはちょっと無理があるなぁ、コクがないし腰もない。
 ないとは言ってそのへんのラーメンよりもずっとあるから、二郎とは違うのかと言われれば二郎だろうな。
 同じ店で修行して同じ作り方でもこんなに違ってしまうんだな、違ってしまうというより変えてあると言った方がいいかな。
 それにしても、ラーメン二郎の店員さんって、どこも同じ様な雰囲気だな。
 この脂にあたって同じような性格になってしまうのか、もともと同じ様な性格な人が弟子になっているのか。


2日(木) ふう、もう少し

 朝は珍しくマック、ベーコンエッグマフィンにホットコーヒー、モーニングコーヒーだけは砂糖を入れて脳を活性化させる。

 お昼もマック、お昼時をはるかに過ぎて十四時、フィレオチキンにホットコーヒー、あんまり美味しくないな、というか疲れていて味がよく分からないよ。

 夕飯は仕事が終わってから、既に二十一時を回っている、長崎チャンポンリンガーハット@西新宿にある(ホームページ)で長崎煮込みチャンポンセット六百七十円、餃子付きである。
 長崎煮込みチャンポンが三百九十円、餃子が二百九十円なのでセットにすると十円お得なわけだ。
 しかし土地柄か店員の女性は大陸系の方、ほぼ満席のお客さんを捌くのが四苦八苦、いくら待ってもこない餃子を催促させていただきました。

 ロマンスカーで帰宅、最近は泊まるかロマンスカーだな。


3日(金) なんか悪いコトしたのかな

 昨日の夜は、というか朝の三時過ぎまで資料作りを家でやっていて、さすがにいつもの時間では起きられないだろうと目覚ましを六時に変えて寝て、朝はちゃんと起きられた。
 人間の睡眠はレムとノンレム睡眠があって、どっちがどっちだか忘れたけど要するに浅い眠りと深い眠りを繰り返して、ちょうど浅い眠りの時に起きるとちゃんと起きられると言うことだ。
 私の周期は三時間ってことが分かっている。
 これは随分と長い期間をかけて、寝る時間と起きる時間と起きたときのスッキリ感を調べて分かったことである。
 三時に寝たら起きるのは六時か九時がちょうどいいと言うことになる。
 いつもは五時半に起きることにしているため、十一時半か二時半に寝るとちょうどいい。
 寝起きのスッキリ感よりも睡眠時間を重視するような朝、長距離運転をするときとか、は周期にこだわらずに早く寝るけどね。

 駅まで歩いていって、なか卯で肉うどん三百八十円、朝食べるととても美味しい。
 一回会社に寄ってから西新宿の会社に向かう。

 お昼は結局近場の杉ラーメン@西新宿スーバー杉ラーメン九百円。
 普通の杉ラーメンは七百三十円で、大盛り百円、味玉百円、チャーシュー三百円、シナチク百円がついてこの値段、安いよね。
 でも、特別においしい麺でもスープでもないから、大盛りは途中で飽きちゃうんだよね。
 大盛りにするときは、麺は少し固めに茹でた方がいいよ。

 午後も客先の事務所で資料作り、こんなところで仕事しているとだんだんイヤになってくるよな。
 さすがに睡眠不足も貯まりに貯まってきていて、八時過ぎには帰り支度を始めて八時半頃帰宅。
 せっかくの金曜日だから久しぶりに思い出横丁の焼鳥屋に。
 お店は結構混んでいて「混んでますねぇ」ってアズミちゃんに声をかけたら「そうでもないです、空いている方だよ」と。
 カウンターが一杯だったので、帰ったばかりでまだ空のコップとかが散在してる奥のテーブル席に一人で。
 慌てる飲みじゃないけど座って漫画を読み始めてしばらくするまでテーブルを片づけずに、忙しくないならサッサと片づけて欲しいけどね。
 なんか理由は分からないけど片づけ終わってからレモンサワーが出てくるまでけっこう時間がかかって、ヒマだと言っているワリにはつっけんどんだし、カウンター席が空いたから「こっちへどうぞ」っていつもだったら言われるのに今日は言われないし。
 なんだやっぱり忙しいんじゃないの、どうして忙しくないなんて言ったんだろうか。
 焼き鳥食べて、チューハイお代わりしても全然声をかけてくれないし、せっかく来たのになんか邪険にされているみたいで変な感じ。
 時間になったからお勘定と頼むと、いつもだったら「もう帰っちゃうんですか?」って言われるのに、今日は何にもなし。
 なんかオレが悪いコトしたかな、嫌な思いをさせるようなことしちゃったかな、よく分からない。
 よく分からないけど彼女はなぜか不機嫌で、大ファンの阪神が優勝したのに不機嫌で。
 こっちまで不機嫌が移って、退散。
 かめやで天盛り食べて、ロマンスカーで帰宅。


4日(土) 地元での合宿

 いつも遠征ばかりだけど、今週は地元開催、開催は開催で結構大変。
 朝は七時半集合なので六時半まで寝られたし、車で三十分かからないからすごく気持ちが楽だ。
 今日は地元の工場の中にある体育館で、いつものメンバ、埼玉、東京、千葉、山梨、仲間が仲間を呼んでウチを合わせて七チームで、七チームだとちょっと多くないか。
 二面のコートで練習試合開始、女性陣はお昼の支度で何日も前から。

 十時半頃に練習会場を抜け出して、長女が市内音楽発表会の伴走をするというので聞きに行く。
 いつも家で聞いているピアノだからあんまり感動はないけど、やっぱり代表で発表するのは他の親にとっては羨ましいのかな。
 三十分だけ、さっさと練習会場に戻る。

 お昼は最近ではすっかり監督、コーチ連中と一緒に。
 近くの施設に行って、行ってみたらすっかり用意できていて、いやいや大変だなぁ。
 先ずはビールで乾杯して、刺身やらサラダやらあれこれ沢山あって。
 二十人分の食事の支度、お店で食べるのも一考だけどこうやって手作りで食べるのもすごくいいね。
 まあ、支度も片づけもすごく大変だけど。
 いつも思うけど、ボランティアでジュニアの監督を十年以上もやっているのは凄いよ、毎週毎週だからね。
 こうやって大体同じ様なメンバで集まっているけど、決して組織だって何かやろうとはしていない。
 楽しく飲む、楽しくバレーをする、それだけだ。

 午後も練習試合を見て、体育館が五時で終わりなので終了。
 片づけをして家に着いたら六時前、近くでやると楽だなぁ。
 千葉と埼玉のチームは、市内のホテルに泊まるから、そのホテルの宴会会場で懇親会。
 今日の懇親会は六年生の親だけということで、ウチはお役ご免。
 来年はそういったアフターケアにも参加しなければイカンかな。


5日(日) コートづくりも慣れてきた

 今日も昨日に引き続きいつもの練習場の小学校体育館に八時集合、七時起床だなんて夢のようだ。
 最近のバレーの練習は男手は私だけで寂しい限りである。
 ウチの子は五年生だから、六年生の親が積極的にフォローしないといけないのに。
 六年生の親はみんな母子家庭になってしまっている、一人は単身赴任だけど残りは離婚してしまって。
 仕事もあって下の子や上の子もいて、それでいてバレーの練習試合にくるのはかなり大変。
 五年生の親はウチ以外はかなり非協力的で、そういう親を見ながら育っている子供は、やっぱりそういう子供になってしまう。
 そりゃ、どこの家だって事情はあるさ、やむにやまれぬ理由だってあるだろうよ、だけど泣きながら必死に頑張っているの子供にとってはそんな事情なんて分からないし理解できないだろうよ。

 体育館に向かう途中で畑の真ん中を突き抜けていく道があるんだけど、畑の真ん中に彼岸花が群生していてビックリ。
 ホント血の色に似ているし、咲き方も気持ち悪いと言えば悪いけど、花に責任があるわけじゃない。
 練習試合を抜け出して写真を撮ってきたけど、縁起でもないとか思う人はクリックしないこと。

 体育館を九時前に開けて、女性陣はなぜか飲み物やお菓子の支度、それもそれで大事だろうけど、先ずは子供を優先してコート作りをやった方がいいんじゃないかな。
 コートなんてこの歳になるまでやったこと無いけど、公式戦はいざ知らず練習試合くらいだったら私にも出来る。
 ラインを貼るのはさすがに無理だけど、ポールをたててネットを張り、審判台や得点台を出す。
 二階席に上がって黒幕を全部の窓にかける。
 今くらいの時期でも汗をかくくらいの運動量になるけど、子供のために親がしてあげられることはこのくらいのことだ。

 練習試合はまあまあだな、何度言っても出来ないことは出来ないし、十本のサーブが十本入るワケじゃないけど、そこそこ満足するレベルまでには達しているよ。
 後は気持ちの問題、この気持ちの問題が難しいんだけどね。

 練習を終えたのは五時で、これまた帰宅が六時前、いやいや地元だと楽だね。
 これから仕事、資料作りだ。
 後一息、頑張らないとね。


6日(月) ラストスパート

 頭痛がひどくて朝起こされる、こんなことは何年ぶりだろうか。
 時計を見ると四時半、買い置きしてある鎮痛剤を飲んでもう一度寝て、六時に起きる。

 今日も駅前のなか卯で肉うどん、ちょっと量が多いから小にしようと前回思ったのに今日も普通にしてしまった。
 小田急で新宿まで、総武線で西船橋まで、武蔵野線で海浜幕張まで。
 七時一分の電車で出発して、到着したのは九時半、朝から電車乗りすぎだ。
 打ち合わせは三十分で終わってしまった、本来話し合いたい人が違う打ち合わせで長引いていたので、あっと言う間に終わった。
 またまた会社に戻るのに一時間半、時間かかりすぎだよな。

 お昼は黒田家@代々木にしてみた、開店以来二度目である。
 十二時前だったけどそこそこお客さんが入っていて、途中からもドンドン入ってくる。
 そんなに待つことなくネギらーめん七百五十円、ネギは百五十円高なのに、とても値段にあっているとは思えない味と量。
 スープが激変していて、はっきりいって味が無くなっていた、麺は固めなので個人的には好みだけどスープと合っていない。
 それでもそこそこお客さんが入っているのはなぜだろうか、味が落ちているんじゃなくて私の味覚が落ちているのか。

 いったん会社によって一通りの事務処理をして、西新宿の事務所へ、雨が降っているからタクシーで行ってしまった。
 コツコツと作業して、だいぶ先が見えてきて、明日中には一段落しそうな目処が立ってきた。
 もう一踏ん張り、頑張らせてもらいます。

 仕事は九時過ぎに終わって、部下は徹夜するとのことだが、老兵は帰ることにする。
 十時のロマンスカーを予約してから、事務所からテクテク新宿駅まで歩く。
 腹が減ったけどキッチリ食べると太るかと思い、西新宿飲食店街外れの吉野家でビールと牛皿をオーダー。
 ビール四百円で牛皿は二百四十円、合わせて六百四十円もするじゃないの、その辺でラーメン食べた方が良かった。
 飲み終わったけど牛皿じゃあ全然腹にたまらずに、飲んだからかえってお腹が空いてしまって、路地を入ったところの富士そばでざる蕎麦二百六十円を食べてしまった。
 結局千円近く使ってしまい、ああこんなことじゃあダメだと落ち込んでしまう、体調もまだまだなのにな。


7日(火) とりあえず終了

 今朝はちょっと寝坊してしまって、なんとか駅にたどり着いたけど毎日同じなか卯でもノウがないので七時から開店している箱根そばにした。
 何となくかき揚げソバ三百二十円にしたのだが、なんか全然美味しくない、こんな味じゃなかったような。
 朝一だから、汁もお蕎麦もかき揚げも昨日の残りなのかも知れない、単に自分の調子が悪いだけかも知れないけど。

 一度会社に寄ってから西新宿の現場へ、今日で殆ど終わりだ。
 窓が一切無い部屋でずっと仕事をしているとなんか追いつめられるような気がしてくるから不思議だ、お昼も何となく食べ損なってしまうし。
 指示された資料を作り終わった六時だった、とりあえず何も言われていないからその資料をメールしたら帰ってしまおう。
 彼女に「お昼食べてないからお腹空いたよ」ってメールしたら「ヨシギュウ食べれば元気出るよ」って言われて、ああ、ヨシギュウ食べないといけないのかと。
 もうちょっとまともなのを食べたかったけど、彼女があんまり勧めるからメールの返事には食べるとしておき、やっぱり行こうと思っていた店に行くことにした。
 こういう風に彼女からの言いつけを守らないことが少しずつ重なって、最後には嫌われてしまうんだろうな。
 新宿駅西口前の小田急ハルク裏にあるラーメン屋たから家@西新宿、がらりと戸をあけると誰もいない、思いっ切りイヤな予感。
 すぐ隣りにあるラーメン屋は一階も二階も満席で、やっぱり夕飯時だからだよねと思っていたのに。
 入り口そばの店員さんにオーダーを言って食券を受け取る形式、混雑している状態はとても想定されてない。
 塩ラーメン七五〇円、平打ち麺は隣の隣の満来@西新宿と非常に似た麺。
 スープは正統派の鶏ガラスープだけど、正統派には平打ち麺は合わないと思うよ、細めの縮れ麺がいいと思うけど。
 ワカメはちゃんと前処理してあったみたいで食べやすかったけど、他は普通、この値段は場所代って感じだ。

 地元について、たまには顔を出そうかと居酒屋に行ったら花輪が沢山飾ってあって本日新装開店だ。
 貼り紙を見ると一週間は三割引らしい、おお、ラッキーと戸をあけると満席で一人も座れるイスが空いていない。
 ママさんがわざわざ外まで手来てくれて「スミマセンねぇ」と挨拶してくれて、しょうがないよな、またくるか。


8日(水) 初めての徹夜

 朝は自宅で納豆御飯を食べていく、起きがけに食べるのは辛いけど頑張って長ネギを切って。
 駅へ向かうバスの時間にドンピシャだったのでバス停に向かうが、バスは珍しく数分遅れてきた、おかげで電車に乗り遅れて会社に着いたのは九時ちょっと前。

 今日はずっと本社で作業だけど、なにやらあれこれ忙しくて、あっと言う間に午前中が終わってしまった。
 お昼は嵯峨野のお弁当今日のメニュは「銀鮭の天然塩焼き、鶏肉と蓮根の胡麻味噌煮、豆腐ともやしのチャンプルー、カニ巻き玉子焼き、カリフラワーゆず胡椒マヨ和え、チンゲン菜とコーンのお浸し、切干大根とツナの豆板醤炒め」、コーンのおひたしはまずかった。
 午後もあっと言う間に過ぎてしまい、たまにはと飯田橋の部下を呼び寄せて。
 十九時から焼き肉屋であれこれと会食しようかと思っていたら、西新宿から電話があって大トラブル、そして徹夜でリカバリをしないといけない。
 本社で徹夜なんてしたことはないけど、仕方ない、総務に電話して緊急の手続きを確認し、手続きして。
 初めて知ったのだが夜の八時半以降は外から入れなくなるとのこと、十二時を過ぎると中からも出られなくなるらしい。
 まだ時間があるから、部下の待つ焼き肉屋に向かう。
 みんな元気に食べていて、元気な顔が見られて良かった良かった。
 気持ちだけということで、生ビールを一杯飲んで焼き肉食べてカルビクッパを食べて。
 こんな店で初めてウーロン茶を頼んだ、長い人生の中ではそういうこともあるよね。

 八時半前には会社に戻ってきて、部下も戻ってきていて、作業開始。
 現在日付が変わったところ、まだまだ終わりそうにない。
 結局寝たのは二時過ぎ、部屋のハジッコで段ボールを床に敷いて横になった。
 段ボールを敷くとそこそこ保温になって寝るのが楽になる、昔もよく客先で泊まりの時に段ボールのお世話になって寝たモノだ。


9日(木) 頭を下げる

 六時に携帯電話目覚ましで起きた、普段寝る場所でない場所で寝る時は腕時計をして寝る。
 目が覚めたときに時間が分からないことがすごく不安な人間である、何度も泊まったことのあるホテルだと時計のある場所が分かっているから安心で腕時計をしないで寝るけどね。
 七時になって会社近くのコンビニにサンドイッチと缶コーヒーを買いに行って、七時半頃に会社を出てタクシーで西新宿の事務所へ向かう。
 ホントにもう、四十過ぎのオヤジを会社に泊まらせるんじゃないよ。

 八時前に事務所に入ったのに、まだお客さん来てないジャン、遅れて到着するよりもいいけどね。
 十分くらい遅れてお客さん到着、挨拶もそこそこに「ご迷惑をおかけしてスミマセン」とアコムのコールセンターよりも頭を下げて。
 お客さんも「いやいや、こちらも悪かったので」と受けてくれて、ほっと一安心。
 二十分ほど謝って、事務所を後にして、すぐにタクシーに乗って飯田橋へ。
 こういう日に限ってスケジュールが混んでいて、話し好きの部長の話を一時間半も聞いちゃったよ。
 事務所を出たのが十時半だった、いかにも中途半端、とりあえず新宿までも帰るか。

 とあるホームページで源火@新宿が閉店したとのことで、どれどれと確認しに行ったら新しい店に変わっていた。
 店の前には「支度中」の看板が、仕方ないので近くのさくらやで時間をつぶして、十一時を五分くらいすぎたところで行ってみたら営業中になっていたけど既に先客がいた。
 大八軒@新宿ホームページ)、中の作りは前の店と殆ど同じなので居抜きで買い受けたという感じだな。
 厨房に男性陣が四人、接客に女性が二人、そんなに人を用意してそんなにお客さんが来るのかな。
 ラーメン(醤油味)七百円、ちょっと高いんじゃないのかな。
 かなりレベルは高いから普通の人には十分うまいけど、ネギのトッピングが二百円ってのが納得できない。
 醤油味ととんこつ味(濁り、と呼んでいる)があるのに同じ麺を使っちゃダメです、でも次回は濁りを食べにくるよ。
 女子店員の制服が、まあ、中々、いい感じなんで。

 会社に戻って仕事、昼休みにどうしても眠くて机に突っ伏して寝る、目が覚めたら一時十五分くらい、誰も起こしてくれないんだ、誰か起こしてくれよ。
 仕事に没頭、しかしながら売り上げに繋がらない仕事はなんか寂しいなぁ。
 後方支援、明日の仕事のための種まき、と頭では分かっていても時々落ち込むな、ここでグッと頑張らないとね。
 仕事が終わったのは八時半頃、ここが人生の踏ん張りどころだな。
 急行電車と路線バスで帰宅、晩酌してから寝ましょう。


10日(金) 藍は藍より出てで藍より青し

 最近、目覚ましは五時半に鳴るけどベットを出るのは六時過ぎが多い。
 今週はそこそこ多忙だったので仕方ないか、特に週末はもっと仕方ないか。
 今日も幕張に行かないといけないし、なんでこんなにしょっちゅういかないといけないかな。
 またまた打ち合わせが三十分で終わり、今日もバスで幕張本郷までいき、そこから総武線で飯田橋まで。

 ここで地下鉄の有楽町線に乗り換えて池袋の事務所に届け物をするのだけど、十二時まで十分くらい、このまま行くとお昼休み着いてしまって席にいないから、しょうがないこの辺で食べていくか。
 ここ九段下に一年くらい仕事で通っていたときは、仕事が終わると先輩と「先ずはビール」で色々と食べた店、末廣@飯田橋
 暖簾に書いてある「本格らぁめん」の本格とはどういいう意味なんだろうか、というか意味なんかなくて「本格」「地元」「元祖」とかは単なる客寄せの飾り言葉か。
 いずれにしろ、どんなにうまいラーメンを作ってもお客さんが入らないと誰にも分からないワケで、看板とか暖簾とかの「見た目」はとても大切だよね。
 人間も同じ、いくら中身が大切とは言っても見てくれのレベルが低すぎたら中身を見る前に声をかけないだろう。
 十二時少し前だったのにお客さんが数人いるのにはビックリ、OLさんが二人で奥の席で食べていたのにはもっとビックリ、よほどラーメン好きなんだろうな。
 カウンターに座って末廣ラーメンこってり八百円をオーダー、要するにとんこつラーメンにゴマとゴマ油がかかっているわけだ。
 他にも味噌と醤油があるから、いずれ食べてみたいけど。
 昔に通っていたころからそうだったけど、お客の回転とか効率を考えないで一つ一つしっかり作っていて、そういう気持ちがとても伝わってくるお店なんだよね。
 お客さんにドンブリを出すのにも二つできあがっていても二ついっぺんに出さないで、一つづつ声を出しながら配膳していて、こういうのもお店が長続きしている理由なんだろうな。
 ランチタイムは大盛りサービスだったので、思わず大盛りにしてしまったけど、細めのストレート麺、固めに茹でてあってとても美味しい。

 池袋、正確には東池袋なんだけど、届け物をしてさてさて新宿に戻ろうか、それともどこか見ていくか、おおそうそう新しい店が開店しているんだった。
 大勝軒@南池袋、いわゆる東池袋系大勝軒、最近はTシャツを揃えているんだよね。
 店先には十人ほど並んでいて、ああ、やっぱり並ぶのねと吸い込まれるように並んでしまった。
 入ってすぐの右手に食券機があって、へぇ、最近の大勝軒は食券制になったんだな。
 奥までまっすぐなカウンターのみで入り口付近だけ折れ曲がっているL型、二十人は座れるのか。
 食券を買って席で待っている時間はそんななかった、やっぱり大勝軒はあつもり六百五十円だな。
 本家よりも雑味が減って洗練されている感じがする、一般ウケする方向になっていて、いわゆる「美味しいラーメン」になっている。
 藍は藍より出てで藍より青し、本家より美味しくなっているのは間違いないからそこそこの行列店になるだろうけど。
 美味しいラーメンじゃなくてここでなければ食べられないラーメンになるまでには、まだまだ時間がかかるかもね。

 会社に戻ってああだこうだしているうちにあっと言う間にあたりは真っ暗になってしまって。
 お腹は空いていないから全然気がつかなった、でも部下に明日の職場に入るIDカードを渡すのを忘れてしまった。
 部下のアパートがある西荻窪まで行くよと連絡したら、吉祥寺の方が近いからそっちでと、吉祥寺、初めて降りる駅だな。
 IDカードを渡して、まあ、軽くと駅の周りを歩くが全然お店が見つからない、他の部下から電話があるかも知れないから地下の店を避けていたら十五分以上も歩き回る羽目に。
 ぐるっと回ってハモニカ横丁って所で、一杯飲み屋を見つけて。
 横丁なのにシャッターが閉まっている店が多い、飲み屋だけじゃなくて洋服屋とか雑貨屋も一緒の横丁なので夜は営業していないわけだ。
 逆に昼間は焼鳥屋などのシャッターが閉まっているわけで、それはそれでどうしたものかと。

 お店にはいると「いらっしゃい」と太鼓をドンドン叩いて歓迎、ハッキリ言ってうるさいよ。
 先ずは生ビールで乾杯、部下も体調万全じゃないけどお酒は飲めるからその辺は安心だな。
 「適当に焼きますが、塩とタレとどちらに」と聞かれたので塩で、と。
 細かく一品ずつ注文するより適当に盛り合わせてもらった方が個人的には好きで、是非食べてみてと言われたレバー刺しもとてもうまくて。
 でもラジオもテレビも置いていないし、だからといって話し好きな女将さんがいるわけじゃないから、一人で来たら飲んで食べたら帰ってしまうよね。
 せめてテレビがあれば、吉祥寺に来たときに通う店にしてもいいんだけど。
 軽く飲み終わって、まだまだロマンスカーの時間まで余裕があるから、ラーメンでも。
 天文館@吉祥寺、大きな看板と暖簾でこれでもかと店名を。
 基本的にはトンコツ味の店、この店はタレに塩、醤油、味噌を使っていて先ずは塩味から確認するか。
 塩味はあっさり天文館+ニンニク八百八十円、正統派トンコツ味というよりここの店の味、何度も来てしまう味。
 何種類かの餃子もあるけど、まあ、ラーメン屋で餃子を食べる習慣がないので他のお客さんが食べているのを見るだけ。
 キャベツは何の前処理もしていないけどその歯ごたえがいいし、キクラゲはこういうラーメンにしては量が多めで前処理がしてあってとても食べやすい、モヤシもちゃんと処理してある。
 ニンニクは直前に下ろしたみたいに新鮮なアジがする、とんこつとよく合うな。
 九州ラーメンじゃないよね、九州ラーメンはもっと豚の味がするし、でも東京の人には九州ラーメンってロゴが分かりやすいかな。

 まだまだ時間があったけど、今日はこの辺にしておくかと新宿に向かって、ロマンスカー+タクシー。
 明日は地元で予選、予選は楽勝で試合にならないから応援のしがいがないけどね。


11日(土) 地区予選

 地区予選、試合は九時からなのになぜか七時集合、試合の前に学校の体育館で練習していくからだ。
 試合に対して気合いが入っているからじゃなくて、いつもの練習試合よりも練習にもならないからだ。

 三試合やったけど、楽勝、というか、試合するのが悪いみたいな内容。
 ま、しょうがないよね。
 県外遠征なんて行ったことにないチームばっかりだからな。
 まずは、サーブのレシーブが帰ってこないから、サーブさえしっかり入れていると、ほぼシャットアウトの試合だ。
 バックスの子供なんて一試合に一回ボールに触るかどうかの内容。
 子供達はコーチ陣や親よりもよおく分かっていて、声も出なければ全然気合いが入らない。
 まあ、仕方ないよね。
 つまらないミスをして点は取られるけど、相手のアタックやサーブで点を取られることもない。
 軽く、当たり前のように一位で抜けて、明後日の地区代表選に。
 明後日勝ち残れば、もう少し広い地域の予選に出て、それに勝ち残れば県でベスト8と言うことだ。
 そこまではいけるだろうけどね。
 試合の間に待っているのも辛いし、応援も力が入らないし。
 明日は明後日に試合があるのに東京まで遠征だ、早く寝ましょう。


12日(日) 江戸川区へ遠征

 「明日は小松川に行くから」って情報だけで、朝は七時に集合。
 東名と首都高を乗り継いで遠征、東名で事故渋滞、首都高で自然渋滞、一時間半の予定が二時間を超えてしまった。
 ウチを合わせて六チームで練習試合、コートが二面あるから三チームずつにリーグ戦を延々と。
 一チームを除いて大体同じレベルのチームで、大抵は競り勝てたから、及第点かな。
 六人でやっていると、どうしても調子がいい選手と悪い選手がいるから、その辺をどうやってカバーしていくかが練習どころだな。

 お昼は近くの定食屋、夜は小料理屋な店だけどカウンターだけの狭い店。
 テーブルもキレイに拭いてあったからかなり期待していたんだけど、全然普通、いや量だけ多くて、みたいな味だった。
 夜の料理も知れているな、ま、テレビがあるからそれでもいいか。
 昼真っから生ビール飲んでしまって、飲みたくないのに監督が飲むし付き添いの選手の母親は飲まないし、飲まないわけにはいかないし。
 午後の練習試合は夕方まであるから、帰りの運転には影響ないんだけどね。

 帰りは亀戸天神に寄って明日の試合を祈願する、よよ、天神様は学問の神様なのでスポーツは関係ないかも。
 何を食べているのか分からないけど池の中には亀が多く泳いでいて、鯉も沢山いた。

 明日も練習してから試合に望む、まあ、明日の試合は勝てるでしょう、問題はその次だな。


13日(月) 準優勝

 地元地区予選で、準優勝止まりだった、悔しい。
 地区予選を一位で通過しないと、その後の県大会が苦しいわけで。
  ウチの子ともう一人の五年生は目を真っ赤にして泣く寸前だった、六年生はまだ終わったワケじゃないと分かっているから平気な顔をしていたけど。

 もう一人の五年生、こいつは本当に凄い、この子があと半年早くはいっていれば春の全国大会予選は間違いなく変わっていただろう。
 常々思っていることだし口にも出しているけど、スポーツの世界は努力なんてしなくたって教えてもらわなくたって、他人のやっているのを見るだけで出来てしまう人がいる。
 そういうのを一般的には運動神経と言うんだろうけど、体を動かす神経だけじゃなくて、モノを見る目や考える頭、そしてなにより「アイツに出来ることなら自分にも必ず出来る」という心意気なんだろう。
 ウチの子は凡才で体も弱いし身長も小さい、人の何倍も努力しないと人並みにはなれない、「アンタは体が弱いから出来なくても仕方ないよ」と言われるのが悔しくて、悔しくて練習してきてレギュラーを確保したワケだ。
 その子は初めから出来る、身体にも恵まれているし、出来て当たり前とは言わないけれど、その子にはそこいらの子供と同じ様な教え方は通用しないと思う。
 こういう子は誉めて誉めて調子に乗らせるといいんだけどね、まあ、コーチ陣のお手並み拝見だな。

 この大会が事実上、六年生の引退大会になる。
 中学や高校と違って最高学年がどこまでやっていいかの取り決めはないけど、関東地区のジュニアではだいたいこの大会をどこのチームも引退試合にしている。
 とりあえずウチは地区予選ベスト4に入ったので、まだ、県大会に続くわけだ。
 今年のメンバではとても県で優勝してその先の関東大会には出られそうにない。
 去年のメンバは、県で優勝して、関東大会でも優勝しているけど、毎年毎年粒が揃うこともない。
 これはどのチームも同じで、六年生がいないチームとかは二年越しでチームを作ってくるところもある。
 二週間後の県大会に向けて、またまた調整の日々が始まる。


14日(火) またまた幕張

 朝は五時半に携帯の目覚ましがなるけど、今日もベットを出たのは六時過ぎ、情けないな。
 夏の頃なら朝起きてすぐに御飯が食べられたけど、この頃はすっかりダメ。
 自分で作って食べるのが厳しいだけで、コンビニサンドイッチとかなら食べられる、ってサンドイッチを食べるのは起きてから三十分以上経っているか。
 やっぱり五時半に起きないとイカンあぁ、でも、これからますます朝起きるのが辛くなるな。

 幕張本郷に着いたのは九時半過ぎ、駅ソバを捜したが見つからず、仕方ないからコンビニでお握り買ってポケットに入れて、バスの中か道すがら食べるか。
 まずは海浜幕張に向かうバスの中で食べようかと思った、前回乗ったときにガラガラだったから後ろの方に乗れば大丈夫かと思ったら立っている人もいるくらいに混んでいて、よりよって座ったのが女性の隣で。
 その女性、私が降りるバス停の前で降車ボタンを押した。
 このバスは海浜幕張駅までの急行で、途中一駅しか止まらないのだが、その一駅で何十人も降りることは毎日この時間帯のバスの運転をしている運転手でない私でも十分に想像できる。
 おそらく、ブザーが鳴らなくても停車してドアを開けるだろうけど、それでもこうやって降車ボタンを押す人もいるんだなぁ。
 贔屓目に見れば「次で私はおりますから、席を立って通してくださいね」という意思表示かも知れないけど、ボタンを押すところを私が見ているとは限らないしね。
 食べられずにバスを降りて、事務所に向かう道すがらゴミ箱のある場所で食べようかと思ったら、今日、打ち合わせの後で合流する営業陣と鉢合わせて、食べられず。
 そのままお握りは上着のポケットに入ったままで、打ち合わせ。
 打ち合わせが終わって、営業陣とまたまた打ち合わせの予定でそれまでの間に十分くらい余裕があったので、喫煙室のハジッコでおにぎり食べた。
 こんなところで人目を避けるようにして食べても、味も何も分からないよな。

 一緒に新宿まで帰ることにして、幕張本郷までバスに乗り、総武線で。
 最近社内でも私のラーメン好きが浸透してきてしまって、なぜかその話題を振られてしまうことが多い。
 で、いつも聞かれることが「どこのラーメンが一番美味しいですか」なんだけど、どこが一番美味しいとかあまり考えたことがないんだよね。
 どれも美味しい、特別にコレが一番、そういうのは考えたことがない。
 聞くと天下一品が好きだという、ほうほう、濃厚なトンコツ味ですか、代々木駅の周りにはそういう店はないよ。
 全然違う味ではあるが久しぶりにとしゅうちゃん@代々木、お昼時なので結構混んでいるなぁ。
 初めて二階席に案内されたけど、四人がけのテーブルが五つ、けっこう広めで一回からはエレベーターでラーメンが運ばれてくる。
 そんなに待つことなくもみのりラーメン六百五十円、以前に来たときに撮影したメニュを見たら載っていない、最近出来たラーメンなんだろう。
 あれれ、ここの店はもっと醤油味だったと思ったけど、どうしてこんな豚骨味に寄ってしまったんだろう。
 ここまでスープの味を変えるかなぁ、変えるのはいいけど美味しくなっているようには思えないなぁ。

 会社に戻って仕事に没頭、とてもとても今日中に終える仕事量じゃない。
 夕方近くになってビジネスホテルを予約して、いつもはカプセルホテルだけどたまにはちゃんとしたシングルルームへ。
 仕事は二十三時過ぎまでかかって、まあ、終電で帰れば帰れる時間ではあるけれど。
 ホテルそばのラーメンや、北海ラーメン@西新宿で夜食を。
 ここは三軒のラーメンが軒続きになっていて、どの店も小さいけど、いずれも名は通っていないけれども歴史あるお店ばかりだ。
 今日は前回に来たときの隣り、つまり三軒のウチの真ん中の店、とした。
 カウンター八席しかない狭い店、天井を見上げるしきりにメニュが書かれた短冊がかかっていて、塩も正油も味噌も同じ値段だ。
 よくある味噌ラーメンだけ五十円なり百円なり高いのは、常々疑問に思っている。
 味噌の固まりをちょっと入れるだけでなんで高いのかな、と。
 店内には二人のお客さん、しばらく待つともう二人のお客さんが来て、けっこう人気があるんだな。
 食べたのは正油野菜ラーメン六百円、麺とスープがともかく熱くて猫舌の私にはとても食べにくい。
 麺もスープもそんなに美味しくないから、「チャーハンが美味しいよ」という噂通りかも知れない。

 ホテルで寝る前にサッちゃんの店で軽く飲んでから。
 結局寝たのは二時過ぎてしまっていました。


15日(水) やっとの思いで

 いつもと同じ時間に起きようと思ったけど、それじゃああんまりにも悔しいので一時間遅らせて六時半に起きて。
 ホテルでのモーニングサービスは七時からだからあと五分待てば食べられるけど、今日はここでは食べない。
 前々から気になってはいたけれどいかれなかった神戸らんぷ亭の朝定食を食べるから、ホテルでは食べられない。
 チェックアウトし終わって振り返るとちょうどモーニングの支度が終わったところだったので、このまま見逃すのも悔しいからオレンジジュースだけ一杯飲んだ。
 お店には数人のお客さんがいて、ハンバーガー屋のようにレジで受け取って返却場所へ戻すシステムだ。
 色々な定食があるけど、当然、納豆たまご定食三百五十円。
 全体的には美味しいけど、なぜか納豆にネギが付いていない、これはかなりの減点ですよ。

 会社で資料を取りまとめて、西新宿までタクシーで。
 運転手さんと話していて色々と親切な感じを受けたんだけど、降りるときに千円を出すと三百四十円のお釣り、袋ワケしてあった。
 細かい気配りが嬉しくても法人タクシーだから運転手さんの車を指定して乗ることは難しいけど、いわゆる「情けは人のためならず」、自分自身で仕事に誇りを持って仕事をしているとちゃんと自分に返ってくるものだ。
 早く個人タクシーになって、指名が出来るようになってください。

 さっさと午前中で作業を終えて、お昼時間にやすべえ@代々木へ。
 十二時ジャストに着いたのに、店内は一杯、外に五人ほど並んでいた。
 今日はつけ麺大盛り六百五十円、トッピングはなし、何回食べても美味しいねぇ。

 午後も仕事ざんまい、そんなところへ地震、まずは縦揺れから来たのでビックリ。
 その影響でエレベーターが緊急停止してしまって、たまたまたタイミング悪く業者が来て一階まで階段で往復することになって。
 タイミング悪いなぁ。

 とりあえず今日まで必須の仕事が終わったので、呼びつけていた部下を連れ立って焼鳥屋に。
 今日はアズミちゃんはいなかったけど、元気なマイちゃんが切り盛りしていた。
 二階の奥の席に陣取り、焼き鳥、厚揚げ、レモンサワーで乾杯した。
 一通り飲み終わって、かのやで天盛り三百二十円、ここのソバは本当にうまいよね。


16日(木) 創立記念日

 今日はフェア用の資料を自宅で作るために、会社休み。
 会社にいるとあれこれと横やりが入るから自宅で集中しようかと思って。
 集中してやっていたら、西新宿のユーザから連絡が入り「早急にドキュメントを直して欲しい」と。
 泣く泣くスーツに着替えて出勤、十五時ちょっと前から仕事開始。

 そもそも今日は会社の創立記念日で午後からホテルの間でパーティーの日だ。
 さすがに全員は無理なのだが、どうせ仕事で帰って来れない人も多いから半分くらいの立食パーティー形式で問題なし。
 会社に着いた頃には既にパーティーが始まっている時間、今年は出られなかった。
 十六時頃からは会社のフロアでビールとかショーチューとかを飲んでお祝いをする。
 今年で四十一周年か、だいぶ長生きしたな。
 で、みんなが飲んでいる横でパソコンに向かうのはかなり寂しい、寂しいが去年もこんなことをしていたような気がする。

 仕事は全然終わらない、朝からきていれば良かったよ、失敗。
 二十三時を過ぎたところでとりあえず一段落したので、どこかに泊まることにした。
 この前のビジネスホテルに電話したら「満室」とのこと、面倒くさいと満室って言われちゃうような気がするな。
 仕方ないからカプセルホテルか。
 ここで、カプセルホテルのいつものコースを説明しておくかな。
 エレベーターで受け付け階の四階に上がり、靴を靴ロッカーに入れて、ロッカーの鍵を出してチェックインする。
 チェックアウトしないとロッカーの鍵は返してくれない仕組みになっていて、無賃宿泊を多少なりとも防止している。
 ていうか、宿泊代は前払いでラウンジなどでの飲み食い代が後払いになるから、その分だけどね。
 チェックイン時には、カプセルホテルと言ってもホテルなので名前、住所、年齢、連絡先を書かされる。
 書くことが面倒くさいこと極まりないが、メンバーズカードを提示すれば名前だけでよい。
 メンバーズカードは別名スタンプカードであり、十回宿泊すると一泊無料券をくれるから実質一割引になるわけだ。
 で、チェックインの際に「ビデオをごらんになりますか」と聞かれる、カプセル室内に設置されているテレビでアダルトビデオを見るなら五百円だよ、と言うことである。
 また、貴重品をフロントで預かってくれるが、これは預けないでカバンごと後でクロークに預ける。
 クローク内での盗難は基本的にはあり得ない。
 チェックインを済ませたら、割り当てられたロッカーに行き、ロッカーの前で(みんなと一緒に)下着まで全て着替えることになる。
 スーツの丈の分しかない高さのロッカーが殆どで、三割程度は「ロング」と呼ばれる身の丈のロッカーになる。
 身の丈のロッカーだと服とカバンが入るけど、「ショート」だと厳しいからカバンをクロークに預けるわけだ。
 で、カプセル用の上下に着替えて二つ上の六階に、大浴場である。
 大浴場の隣には高温、低温、多湿の三つのサウナがあり、サウナと浴槽の間にアカスリコーナーがある。
 洗髪とアカスリのみのコースが一番安くい三千円、たまに頼んだりする。
 アカスリはなぜか大陸系(半島系)の女性が営業していて、アカスリが終わるとあちこちマッサージしてくれる。
 肩こりしている人には気持ちいいんだろうけど私にとっては単なる痛いだけでかなりの苦痛。
 それでも断れないのは、面倒くさいからだからかな。
 お風呂を出て、出るとそこにはデジタル体重計が置いてある。
 ここでもいつも計っているのだが、乗ってみたらなんと「82.9」と言う数字が、前代未聞の数字。
 何にもしなくても、仕事をたっぷりやっていれば痩せると言うことか。
 で、ワンフロアー降りて五階がラウンジになっていて、飲み食いするわけである。
 何かの定食を考えていたけど、体重計を見て目が覚めました。
 まずは生ビールと枝豆、次にシソサワーと鶏の唐揚げ、仕上げにまたシソサワーと豚肉の生姜焼き。
 定食以上に食べてしまったかも知れない。


17日(金) そろそろ終わりの予感

 キッチリ六時半に起きてチェックアウト、ラウンジの会計は二千円を超えていて、ああ、食べ過ぎ。
 宿泊代と飲み食い代を合わせて領収書をもらう。
 今日の朝飯はマックのモーニングでテイクアウト。
 エッグマフィンだったような気がする、飲み物はホットコーヒーか。

 七時半から仕事開始、誰もいない朝は仕事がはかどるよね。
 九時半過ぎに西新宿の客先へ出かける、時間がぎりぎりになってしまったのでタクシーに乗ってしまった。
 んで、十二時過ぎに引き上げてきて、やすべえ@代々木に行ったら外にけっこうはみ出しているよ。
 あんまり時間がないので、横断歩道を渡って十味や@西新宿に行く、ここも満席だな。
 大きなポスターのヤツにしてしばし待つ、特製塩味ねぎワンタン麺六百三十円。
 ワンタンの具がチャーシューになっていて、変わった味だ、味よりも熱くて熱くて猫舌の私には水なしでは食べられない。
 スープも麺も、たんなる塩ラーメンより美味しいなぁ、なんだこれからはこれにするか。

 会社に戻ってきて。
 ちょっとした修正のメールが来ていた。
 画像を沢山貼り付けた手順書なので、そのままだと27MB、圧縮しても3MBもあって、メールで送付するには2〜3に分割しないといけない。
 一行直して、分割して、送付して。
 こんな手間をかけるんだったら「・・・という間違いがありましたが、こっちで直しておきました」ってのが一番なんじゃないかなぁ。
 オレらシステム屋は名よりも実を取る商売、形式より効率。
 何事も程々ってものがあるけど、それにしてもここまで形式張られるとこっちも付き合えないよ。

 大好きな立ち食いソバや千曲そば@新宿東南口でかき揚げソバを食べて、急行とバスを乗り継いで帰宅。
 この度の土日は地元で練習試合なので朝も移動も楽だ。


18日(土) 地元の体育館で練習試合

 いつもは県外まで出かけていく練習試合だが、今日はホームグラウンドならぬホーム体育館で。
 八時集合だから七時に起きれば良くて、なんかすごくたっぷり寝た感じだ。

 先週、地元地区予選でベスト四になって県大会進出したわけだが、そのウチの二チームが来てくれた。
 滅多に地元のチームとは練習試合をしないけど、この、秋の大会の先は仲良しなワケだ。
 ウィンター、と言って地元地区の各チームから選抜選手を集めて、県下の他の地区選抜と戦うらしい。
 ユニフォームとか別に作るのかなぁ、そのままかなぁ。
 そのせいもあって、秋の関東大会からは春の関東ブロック戦の予選が始まるまでは仲良しなワケだ。
 で、先週、決勝で負けたチームと練習試合、今日は全勝まではいかなかったけど殆ど勝った。
 まあ、双方とも公式戦じゃないから、な。

 練習が七時に終わっても、家に着くのは七時半まえだから、楽だなぁ。
 明日も殆ど地元の小学校の体育館で練習試合、早めにゆっくり寝ますか。


19日(日) 近くの体育館で練習試合

 今日も昨日同様、近くの体育館で練習試合だった。
 地元地区として県の代表を目指すので昨日の顔ぶれと殆ど同じなんだけど、昨日は殆ど勝てたけど今日はそんなに勝てなかった。
 もう、殆ど実力は一緒で勝負は紙一重なんだろうな。

 お昼はコンビニで買ったカップ麺、最近流行のこだわり麺だ。
 カップ麺というとお湯を入れるだけっていう手軽さが信条なはずなのに、シナチクとかチャーシューは別のパッケージになっているし、麺をお湯で戻すのも五分かかってしまうし。
 インスタントラーメンよりも手間がかかるよな。

 五時前に試合を終えたので、家に着いたら五時半前だった、早い。
 ホント、こんなにの毎週付き合っていたら体を休める日がないよ。
 来週の県大会予選で二回勝てれば続きがあるけど、二回目で負ければその次の週はお休みをいただきますかね。


20日(月) 気になっていた店に行く

 給料日前でかなり厳しい状況になってきた、朝飯は自宅で、納豆御飯。

 午前中は一ヶ月ぶりに年寄り連中での打ち合わせに出席、久しぶりだなぁ。
 なんか朝から忙しい忙しいと脅迫観念に追われて(なんか、日本語おかしいか)、打ち合わせが終わって席に戻ってもなんかしなくちゃなんかしなくちゃと、慌て気味。
 でも、とりあえず慌ててやらなくちゃならないことはないし、何となくメールチェックしているとお腹が空いてきたことに気づく。
 そりゃそうか、六時前に食べているんだから五時間以上経っているモノな、いつもは八時過ぎに新宿で食べているからお腹が減らないわけだ。

 郵便局で野暮用を済ませ、靖国通りを渡って久しぶりに古武士@新宿歌舞伎町に行ってみた。
 ホームページの掲示板ではコテンパンテンに悪口言われているけど、どうなったのかな。
 一番近かったアルタ裏(横)店が閉店してしまって、店員をシェイプアップしたのかな。
 で、店に入るも気が付かないようで挨拶はなし、食券機で食券を買って立っているとこちらへ、とそこだけ空いているテーブルの相席に。
 待っていてもお冷やが出てこないので、店員に声をかけて出してもらった、相変わらず接客が悪いな。
 五分ほど待ってラーメン六百三十円、ラーメンが来たところで誰もいなくなったカウンターに席を移る。
 味は変わっていないぞ、スープも麺もチャーシューもシナチクも美味しいよ。
 自分的に新宿ナンバーワンだな、いや、武蔵@西新宿の方が美味しいけど、滅多に食べられないしな。
 この店だったら待ち時間なしで食べられるし。

 午後も脅迫観念は変わらずで、一日中そわそわしながら仕事。
 八時近くなって一段落したので、それではマイシティ七階のくじら軒に行こうかとエレベーターに乗ると、「今日は何食べようかな」とかいうカップルが二組もいて、すんげえ羨ましい。
 彼女とラーメン食べるなんて、いいなぁ、いいなぁ。
 で、エレベーターが七階について右前を見ると「スープ終了につき終了」だとさ。
 先ほどのカップルは両組とも「営業時間は十一時なのに、必ず早く終わるよね」と話しながら、一緒にエレベーターを降りた。
 さて何を食べるかと新宿東口をブラブラ歩いて、そうだ、前々から気になっていたけど店構えが悪すぎて敬遠していた中華料理屋に行ってみるか、と。
 中華、山田屋@新宿東口、メニュの裏を見ると新宿に六軒も出展しているけど、多分、中央口店。
 先ずは生ビール飲んじゃおうかなぁ、で、ラーメン五百三十円。
 おお、てっきり真っ黒な醤油味をイメージしていたいのだけど、全然、野菜や豚骨がキッチリ煮出されている醤油トンコツスープ。
 麺はやっぱり大量消費品だけど、スープがけっこううまくてビックリ。
 やっぱり長く営業している店というのは、そこそこの味はキープしているんだな。
 焼きそばとか野菜ラーメンとか食べてみたいなぁ、って、他にも食べなくちゃならない店は多いけどね。


21日(火) 明日からフェア、前準備

 今朝は炊飯器を覗いたら子供のお弁当の分しかなかったので、自分は駅ビル、じゃなくて駅に隣接しているビルのなか卯で「こにく」。
 「こにく」とは、肉うどんの小盛りのことで、肉うどんが三百八十円なのに「こにく」は二百五十円だ。
 量的にはちょっと足らないけど、かなりの大盛りでも食べれば食べられてしまうのでこのくらいの量がいいかも。

 午前中は明日のフェアのプレゼン用パワーポイントを仕上げる。
 明日の午後一にやるのに今頃やっていていいのかと思うのだが、間に合わないのだから仕方ない。
 何とか午前中に作ってギリギリセーフ、明日の午前中に最終調整は出来るけどね。

 で、埼京線に乗って大崎で降りて山中さんの店に向かうも「臨時休業」の貼り紙、なんだよそれ。
 どうするかと思ったけど、大崎には他にラーメン屋が全然ないから大井町に出ないと。
 お金に余裕があればタクシーで飛ばしていくんだけど、給料日前なので歩いていくことにする。
 そういえば、大井町から大崎までも何度も歩いたことがあるなぁ。
 いつもは時間がないのでタクシーを使うことが多いけど、時間に余裕さえあればできるだけ歩きたいと思っている。
 都心の路地をブラブラ歩くのはどちらかと言えば好きな方なんだけどね。

 品川区役所の前を通り、東急大井町線のガードをくぐって樹@大井町に着いたのは二十分後だった、いい運動になったよ。
 この店の店主は、以前は五反田でガンという店をやっていた人で、こっちは店主の顔を覚えているけど相手は覚えていないだろうなぁ。
 注文を受けてからネギやチャーシューを切るのは五反田での時と同じだ、店の場所が変わったからと言ってラーメンの作り方が変わる訳じゃないしな。
 しばらく待って葱拉麺七百五十円、この豚骨とも塩とも言えない野菜味のスープが美味しいんだよね。

 食べ終わって駅に向かう途中で、大きな布暖簾を見つけて、こんな方面にはそうそうは来られないので寄ってみることに。
 店先から中を覗くと誰もいない、かなりの不安なのだが食べてみないと分からない。
 和@大井町、奥までまっすぐなカウンターだけの店。
 ラーメン五百円、塩味と味噌味は両方六百円だった。
 見た目は真っ黒な正統派醤油味というイメージだけど、醤油味はかなりまろやかで何か分からないけど旨味がある。
 何からタレを取っているのだろうか、今度くることがあったら聞いてみるか。

 ビックサイトのフェア会場に着いたのは二時半頃、新宿からは何と遠いことか。
 一応、総責任者だからあれこれと細々動かないでゆったりと周りから見渡す。
 やっぱ、そこそこ金をかけて用意しただけあったな。
 毎回こんなに金はかけられないけど、逆に爆発的売り上げを上げて上から「お金使っていいよ」と言わせてみたいな。

 デモのシステムのトラブルがあって八時過ぎに退散。
 さてさて明日から三日間は立ちっぱなしのしゃべりっぱなしだ。
 またまた痩せてしまいそうだな。


22日(水) フェア初日

 フェア初日、朝から雨、客足は少ないだろうな。
 悪天候でも来てくれるお客さんは大切にしないとな、それではフェア開始だ。

 十時からスタートだったけど、午前中からビックリするくらいのお客さんで。
 雨の水曜日だったからヒマかと思ったけどそんなことはなくて。
 ベンダーフォーラムと言って、百席程度の前で自社製品を紹介するセミナーに申し込んでいて、発表は部長がするけど私は補佐で会場に入る。
 五十分ほどのセミナーは滞りなく終了、先ずは最大のイベントを無事こなせてホッとした。
 ブース内のプチセミナーも、他のブースに比べてビックリするほど聞いてくれる人がいて。
 まあ、いくらフェアが盛況でもその後の商談に結びつかないと何にもならないわけだけど。

 お昼はビックサイト内のラーメン屋、銀座直久へ行った(デジカメ忘れたので撮影出来ず)。
 百席はあろうかと思われるスペースで、ラーメンに限らず焼きそばや御飯モノもやっていた。
 食べたのはとんさいラーメンという野菜たっぷりのラーメン、塩味、味噌味、醤油味と揃っていて全て七百円。
 「ラーメンは安くて美味しくなければならない」とは言うけれど、さすがにここビックサイトでは値段も高めだし味も少し落ちる。
 それでも銀座の地下街で食べた味と遜色ない醤油味だった。

 午後も盛況は続いたけど、思っていたよりも盛況なだけで目が回るほど忙しいわけではない。
 最後の方はお客さん自身が来ない状態になり、時間になって終了。

 りんかい線が大崎止まりだったら大崎で降りようかと思ったけど、大宮行きだし座れたので新宿まで行くことにする。
 腹が減ったので前回スープ切れで食べられなかったくじら軒@新宿へ。
 エレベーターを降りたらどこまで続いているのか分からないくらい並んでいてビックリ、まあそれでも並ばないと食べられないし。
 本店は知らないけれど、ここ新宿店は若い人が多いよね。
 若者の味ってワケじゃないけど、色々なメディアで紹介されることが多いから仕方ないんだろう。
 オーダーしたのは中華そば七百円+ホウレン草百円。
 くじら軒では薄口醤油味の「ラーメン」と濃い口味の「中華そば」があって、前回と違うのにした。
 いやいや、濃い口の方が私の舌にあっているなぁ、細麺とスープが良く絡んでいてとても美味しいよ。

 食べ終わって駅で何気なくロマンスカーの券売機の前に。
 乗りたい便が空いているかどうかを調べるために、先ずは行き先のボタンを押すと発車時間のボタンが次々と出てとても使い勝手がいい。
 普通の券売機だったら、先ずはお金を入れないといけない、お金を入れてから行き先ボタンを押して時間が分かるワケだ。
 仕組み(裏技)を知らない人はお金を入れてしまう人もいるけど、大抵のロマンスカー乗りは先に行き先ボタンを押す。
 押してみると十九時三十分のランプがついた、今は二十分、たまたまキャンセルが出たんだろうな。
 困った。
 一時間後くらいの電車を買って、焼き鳥食べながらクールダウンして、ぐっする寝ながら帰るのが私の王道なのに。
 ロマンスカーは三十分おきに出ているけど、一時間後の二十時三十分のだけがランプがつかない。
 しゃーない、早めに帰るか。
 駅売りで漫画とチューハイとチーカマを買って、電車に乗り込む。
 漫画が面白くて本厚木に着くまでに読み終わらなかった。
 さて、と。
 この駅の周りにも何軒かのラーメン屋があるから行ってみないといけないんだけど、どうしたものか、時計はまだ八時半。
 ああ、チューハイとチーカマで五百円くらい使っちゃったから今日は我慢するか。
 降りかけた階段を登って、各駅停車で家路についた。


23日(木) フェア中日

 今日も駅のなか卯でこにくを食べて出勤、いつも通り新宿で埼京線ならぬりんかい線に乗り換えて、と。

 午前中もかなりの出足だ。
 いくら名刺をもらってもアンケートに答えてもらっても、商談に結びつかなければ意味がないと分かっていても、多くの人が来てくれると嬉しい。
 何が辛いと言って、こういう展示会でだれもお客さんが来ないことくらい辛いことはない。
 次から次へとお客さんが来るので、後方支援の私としては中々お昼の時間も取れない状況、そりゃ、エイッと食べに行ってしまえばいけるのだけれど。
 何とか隙間を見つけたのは二時半を回ったところで、昨日と同じ直久@ビックサイトに。
 今日は昨日に引き続きとんさいラーメン味噌味七百円+チャーハンセット三百円。
 チャーハンセットは半チャーハンと野菜サラダ、野菜サラダはお決まりのレタスと細切りのニンジン、サラダって言うよりレタス合えだよな。
 やっぱこのとんさいラーメンは味噌味がベストマッチだよな、とても美味しい。
 チャーハンはイマイチだったな、っていうか辛口が好みだから、コショーをかけてしまいました。

 食べ終わってからも客足は途絶えず、新製品のパンフレットは千枚の梱包がはけてしまって、二つ目を開けることになった。
 いままでは百枚配れるかどうかというのが基準だったのだが、やれば出来る、人手が多ければさばける、ということだな。

 で、まっすぐに帰れずに一度会社に戻る。
 あれこれメール処理して、見積書書いて、二十二時のロマンスカー予約して。
 アズミちゃんの店、新宿思いで横丁の埼玉屋へ。
 店はそこそこ混んでいて、阪神が追い上げられていた。
 いつもの焼き鳥、タンとナンコツ、二本ずつ、チューハイを三杯飲んで。
 ロマンスカーでグッスリ寝て、本厚木で各駅に乗り換えようとしたら、突然、声をかけられた。
 高校時代の同級生(男)、私は予定無しに知り合い、特に昔の知り合いと会うのが大嫌いだ。
 ロクな話しをしないからということもあるし、帰りは帰りで自分で考え事をしたいからだ。
 仕方ない、下らない近況報告をして。
 仲良ければ携帯番号とかメールアドレスとか交換したりしてもいいけど、まあ、相手から言ってこないからしない。
 数年に一度くらい会うヤツだなぁ、そういう巡り合わせなのかも知れない。


24日(木) フェア最終日

 さてさて最終日、レトルトカレーを温めてご飯にかけて、いざ、出勤。

 最終日なのにそんなに混雑していない。
 他のフェアでは最終日に来るお客さんがけっこう多いのだけど、このフェアではそんなでもないのかな。
 お昼は昨日に引き続き直久@ビックサイトで、昨日から決めていたビックサイトラーメン千円+チャーハンセット三百円。
 醤油ラーメンに中華丼の具を乗せたという地方の食堂でありがちな組み合わせのラーメンだけど、具だくさんで美味しい。
 ラーメン自身の味は特別に美味しいというわけではないけど、長く続けるにはあまり食材にこだわらないでそこそこの食材でそこそこの工夫で続けていくことが大切なんだろうな。
 食材にこだわって、その人ではなくては作れない料理法だと、だれも引き継げないので一代限りになってしまうからね。

 午後の出足も不調で、不調とはいいながらそこそこのお客さん。
 目玉商品のパンフレットは千枚以上配り、今回新発表の製品も五百枚以上配った。
 アンケートや名刺も数百枚集まった、月曜日から仕分けして手分けして連絡しまくって、商談に結びつけないといけない。

 打ち上げもそこそこに一人東京駅に向かって、彼女を迎える。
 フェアを途中で抜けて遠征する予定だったのだが、彼女が来てくれると言うことなので、駅まで迎えにいった。
 中央線で新宿に、でめ金@西新宿で串揚げでも、と。
 ガラッと戸をあけたら満席、イヤ、店の奥に新設したテーブルが空いていて。
 裏口に回って、初めてのテーブル、店の様子がよく見える。
 いつもの竹コースを頼んで、何度食べてもここの串揚げは美味しい。
 そりゃ、素材を吟味したもっと高級な串上げ屋もあるだろうけど、これ以上美味しくても舌がついていかないから違いは分からないだろうな。

 ブラブラ新宿歌舞伎町を散策して、お腹が空いてきたので目に付いたラーメン屋に。
 旭鳳@新宿歌舞伎町、旭川ラーメンとでっかくノボリにあるけど、寒い地方でつけ麺は流行らないと思うよ。
 私は味噌ラーメン七百円、彼女は醤油ラーメン七百円。
 両方とも同じ麺で、かなり黄色い細い縮れ麺、よくスープと合っている。
 ネギがだいぶ前に切ってあるみたいで乾いたぱさつきが出てしまって、ラーメンを台無しにしてしまっている。
 そんなに混んでいないんだから、その場で切るか、水に浸しておくといいんだけどね。


25日(土) 六本木ヒルズ

 六本木ヒルズって言うところに行ってみた、私的には「何にもないところに行ってどうするんだ」なのだが、彼女は「話題のヒルズ」に行ってみたいらしい。
 十時前に着いて、ちょっと入り口が分かりづらい。
 案内所でパンフレットをもらったけど、これまた迷路のようなビル群。
 ここはテーマパークじゃなくて「都会の街」なのだ、街だから大小さまざまな店が入り組んでいて迷路みたいになっているワケだ。
 しかもヒルズ、丘なので、上り下りも多い。
 殆どにエスカレーターとかエレベーターがあるけど、階段やスロープで上り下りすると街を散策している気分になる。
 まあ、どこに行くともなくあちこちをウィンドウショッピングしていて、朝飯を食べていなかったので早めに食事を取ろうかと。
 十一時開店に合わせて並んでいて、開店しても外に並んでいる店があったので、ついつい並んでみた。
 
 The Kitchen Salvatoreホームページもあります、ハイ。
 salvatore(サルバトーレ)とは救世主の意味らしい、ネットを検索するとイタリアのナポリで屋号にsalvatoreが付いた店が沢山見つかる。
 メインディッシュがくる前にサラダバーみたいなバイキング形式でお皿にサラダを盛るわけだ。
 冷たい野菜が殆どだけど、素材の味をとても大切にしてあるので、複雑なおいしさではなくまっすぐなおいしさ。
 それにしても、開店とほぼ同時に入店したから、みんな列をなして並んでいてあんまりゆっくり吟味できない。
 特に地方から物見遊山で来ている年輩な女性は、ああだこうだと楽しそうに盛りつけていて「あんたこれ美味しそうだから取ってあげるよ」と声が聞こえてきそうだ。
 結局、一回お代わりしたけどサラダだけでお腹いっぱいになりそうな分量。

 彼女はメインディッシュにピザをオーダー、店先の立て看板に寄れば「トマト、バジル、モッツァレフのピザ」、信じられないくらい柔らかい生地。
 私は
肉料理にした、「仔羊と黒豆の煮込みインゲン添え」、柔らかいとしか形容できない肉、味はとても美味しいんだろう(よく分からない)。
 メインディッシュを食べ終わったあたりで頃合いを見計らって
ケーキが出てきた。
 五十席以上はあると思うけど、どうやって頃合いを見計らうんだろうか、そういったサービスにも感心してしまう。
 チョコケーキとシャーベット、食べやすい甘さとよく冷えたシャーベット、お腹いっぱいでも食べられる。
 これで二千八百円のランチ、いつもだったらとんでもない値段だけどたまにはいいでしょ。
 ディナーとかだと五千円以上になるようで、まあ、当たり前かと思う。
 最後にコーヒーを飲んで満腹、レシートには入店時間と会計の時間が打ってあって、一時間以上いた計算だった。

 食べ終わってあちこちをブラブラ散策。
 ウィンドウショッピングなワケだけど、ヒルズとそのまま生かした複雑な迷路のような道。
 歩き回っているだけで結構おもしろいなぁ、ロールプレイングゲームを実体験しているようだ。
 帰り際に入り口近くのスペースで
ショーをやっていた。
 大道芸っていうのかな、ハリウッドの人かな、どこにも宣伝が書いていなかったから分からないけど。
 しかし、その高い棒にどうやって登って、どうやって降りるのだろうか。
 ショーの動画も撮影してきたけど、4MBあるのでブロードバンド環境で見て下さい。

 電車を乗りついで新横浜ラーメン博物館に。
 今日はこむらさき@ラ博王様ラーメン八百円、豚骨なのにあっさりで匂いも殆どしない。
 クセがないから癖にはならないけど、何度でも食べられる味だ。
 お昼のサラダがたっぷり残っているので今日は一杯だけ、もう少しゆっくりしてくればもう一杯食べられたのにな。


26日(日) 県大会、一回で負ける

 今日の県大会はベスト32からベスト8に絞る大会、負けたらお終い、負けた。
 相手は特別強いワケじゃなかったけど、サーブが入らない、に始まった自滅パターンだ。
 まあ、自滅すると言うことは弱いってことだけどね。
 富士フィルムの足柄工場、会社に入社したてのころにたくさん出張していたんだよな、懐かしい。

 夕飯は久しぶりに焼き肉、一番カルビへ。
 店に行ってみるとすぐに座れるとのこと、前は三十分待ちは当たり前だったけど最近は空いているのかな。
 いやいや、ちょうど空いている最後だったみたいで、後から後からお客さんが来てあっと言う間に三十分待ちの人だかり。
 今日は野菜だけじゃなくてお肉もけっこう食べた、夜に肉を食べるのはあんまり良くないんだろうな。
 でも、美味しいから仕方ないよね。


27日(月) 阪神、負けた

 朝はいつも通りに目が覚めたけど、どうにも気になっているので、それを済ませるために午後出社と会社にメールを入れておく。
 メールがない頃は、固定電話から固定電話への連絡だったので、みなが出社してくる始業時間の十分前くらいに自宅から電話をしたモノだ。
 常に時間を気にしていられないので、電話のソバでずっと時間になるまで待っていたよなぁ。
 メールがあるから、三人くらいに同報しておけば誰かが行動予定表に書いてくれるしな。
 レトルトカレーを温めて、ご飯にかけて食べる。
 気になっているとは、ゴミと階段の汚れと洗濯物、女房がちゃんとやってくれていれば問題ないけど、なんだかんだと言い訳してやらないから自分でやる。
 一番大切なことは、子供達に「頼んだことをやってくれていないからと言ってその人を責めても頼んだことは進まないよ」と言うことを見せることだ。
 ゴミを捨て、階段の汚れを雑巾で拭き、洗濯物を片づけて。

 新宿に着いたのが十一時過ぎ、大井町に行くか池袋に行くか、あれこれ悩んだけど、よっしゃ武蔵@西新宿に行ってみるかと。
 いつもは大行列だけど平日の早い時間ならどうだと行ってみると、五十人は並んでいる。
 当然、店内にも二十人以上並んでいるから一時間待ちになるな、武蔵を侮っていたなオレは。
 で、店の向かい側の蒙古タンメン中本新宿@西新宿七丁目に行ってみる、店に入る前から辛そうだ。
 食券機で食券を買って、店員を取り囲むようなU字型のカウンター、開店したばかりで私は十五番だった。
 みんな汗びっしょりかきながら食べているなぁ、そんなに辛いのかな。
 だいぶ待って、蒙古タンメン六百二十円、特別に具には凝っていないけど、見た目、めちゃくちゃ辛そう。
 ひぇー、辛い、辛いけどうまい。
 麺は加水率高めのぷりぷり丸麺で、スープとはあまり馴染んでいないけど、その馴染んでいないのがいいよね。
 で、唐辛子タップリなスープは辛くてうまいけど熱いから、猫舌のオレには非常に食べにくい。
 それでも汗をカキカキ、スープも最後の一滴まで飲んだ。
 他のメニュもあるから食べに来ないといけないな。

 夕方には明日から始まる衆議院選の不在者投票の立ち会い説明会があって、錦糸町から部下を呼び寄せていた。
 六時を過ぎた辺りで終わっていない仕事を切り上げて、新宿三丁目方面に向かう。
 日本シリーズ最終戦をみるためだ。
 で、店先に着くと、ありゃりゃ太公望@新宿三丁目、シャッターが閉まっているじゃないの。
 「18時半から営業します」と貼り紙がしてあるけど、本当かなぁ。
 仕方ないので、他にテレビをやっている店を探すかな。
 道を戻ると末広亭の隣の道に「日本シリーズ、放映しています」と看板が、よっしゃ、ここだ。
 廻船呑屋第21みくに丸@新宿三丁目、なんとも変わった屋号だな。
 エレベーターで三階に行くと、奥の座敷のカラオケ用テレビで放映していた。
 目の前の机を配置換えしてもらって、どっしり座って生ビール飲みながら観戦。
 料理はけっこういけるよね、おいしいほうだよ。
 鶏の唐揚げが厚切りされてタレがかかっているなんて、なんかメニュを間違えたかな。

 阪神が負けて9時頃に店を出て、ロマンスカーの時間まで一時間あるから一杯食べていくかな。
 歌舞伎町桜通りに入って、
和歌山っ子@新宿歌舞伎町へ。
 奥のテーブルに四人いるだけで、相変わらずガラガラだな。
 今日食べたのは味噌ラーメン六百円、味噌味が高いのはラーメンの常だけど、二十円だけってのも珍しいな。
 味噌の濃厚さは飲んだ後ならでは、飲んでいないときはしつこいかも知れない。


28日(火) 不在投票初日

 最悪に喘息の具合が悪い。
 三時に起こされて吸入をして寝るが、六時にもう一度起きたときも全然楽になっていない。
 いつもの倍以上の時間をかけて支度をして、雨の中をテクテク歩いて家に一番近いバス停に。
 坂を下ったところで乗ると百七十円、今日のバス停(帰りはこっちのコース)だと二百円、差の三十円をどう考えるかだな。

 海老名で降りて龍角散のど飴を買って、しばらく待つと営業担当が到着。
 またまた雨の中を歩いていったが、歩くだけで発作が起きそうになる始末。
 なんとか吸入でしのぐ。

 今日から不在投票が始まるので、システムを導入している関係上、皆で手分けして現地立ち会いとなる。
 ちょろっとサーバの設定ミスがあって、午前中はゴタゴタした。
 役所の選挙管理委員に言わせると、初日は一人来るか来ないからしい。
 私も今回まで知らなかったけど、今日まで立候補を受け付けるので、不在投票する時点では立候補者名が投票所に張り出されないワケだ。
 それでも投票するというのは、支持者が既に立候補しているような場合だけだな。
 まあ、比例代表もあるから、政党については投票できるけどね。
 お昼は一時過ぎに役所地下の食堂でメンチカツ定食を食べた。
 食券を出すと「できあがるまで十分くらいかかるけどいいか」と聞かれた、なんでそんなに時間がかかるのかと思ったが、まあ、そのまま待った。
 別に大したメンチカツではなかった、揚げたてではあったけど。

 八時の投票時間終了は、ちゃんと117で時刻を合わせてドアを閉めていた。
 午前中のトラブル以外は出番無し、投票者は思いの外多くて十人くらい、何事もなくて良かった。
 で、ずっと前から心に決めていたビナウォークへ。
 残すところ後二軒となって、そのウチの一軒、大安食堂@海老名ビナウォークホームページもあるよ。
 以前は新横浜ラーメン博物館に出展していたほどの腕前、今日は正油味を食べてみる。
 さすがに店内はガラガラ、平日の夜はいつもこんな感じだ。
 その代わり、土日にくると外に待ちきれないくらい行列が出来てしまうのだが。
 正油ラーメン六百円+野菜(ゆでキャベツ)百円、ビックリするほどのさっぱり味。
 こんなにあっさりしている正油味は初めて食べた、とてもおいしい、毎日でも食べてみたい。
 で、残る一軒のむつみ屋は登戸で食べたことがあるのでパスして、勝丸@海老名ビナウォークに行ってみた。
 この前は塩味だったので、今日は勝丸新麺七百五十円、味はトンコツ味だ。
 このトンコツ味もメチャクチャさっぱり味、こんなにさっぱりにしたら豚骨らしくないよ。


29日(水) フェア打ち上げ

 喘息の具合、悪くなる一方だ。
 だけどかかりつけの主治医は水曜日が定休日で(その代わり土日もやっているけど)、今日を乗り切って明日は必ず行こうと。
 今朝も駅ビル内のなか卯でこにく(肉うどんの小)。
 最寄りの駅での電車は朝の通勤時間帯に降りる人が極めて少ないからドアが開いている時間が凄く短い、十五秒くらいなんじゃないだろうか。
 だから、オーダーしたらうどんが届く前にお会計を済ませておく、会計しようとしたら他のお客さんが入ってきて三十秒ほど待たされるだけで電車が行ってしまうかも知れないからだ。
 まあ、どうしてもその電車に乗らなければいけないワケじゃないけど、意味のある行動がするのが好きな性分なので、仕方ない。

 お昼はなんだかんだと時間が無くなってしまったので、コンビニ弁当にしようとも思ったけれど、近場の中華料理屋にした。
 近場だといつでも行けると思って後回しにしてしまうのだが、そうこうしているウチにお店がなくなってしまったりするからな。
 宝来飯店@東新宿、会社の近くだけれど数えるほどしか行ったことがない。
 お店って入りやすいお店と入りにくいお店があるよね、どこがどうってうまく言えないんだけど、ここの店は入ってすぐ左が厨房でその前が通路になっていて奥にテーブルがいくつかある感じになっている。
 お客さんがいるかいないか分からない店っていうのは、入りにくい店の部類になるんじゃないかな。
 確かテレビがあったはずだから、見ながら出てくるのを待とうかと思ったけどついてないジャン。
 お昼時につけるとお客さんの開店が悪くなるから夜しかつけないのかなぁ、分からないけどね。
 頼んだのはラーメンセット七百円、ラーメン五百円に半チャーハン付き。
 ラーメンはワカメラーメンと言っていいほどワカメたっぷり、だけど麺もスープも平凡で、ラーメン屋じゃなくて中華屋だから仕方ないか。
 セットのチャーハンはパラパラのしっとりお米でとても美味しかったな。

 夜はフェアの打ち上げで、月曜日に下調べをしてボトルを入れておいた居酒屋みくに丸@新宿三丁目へ。
 特別に美味しい料理があるわけじゃないけど、十人で一テーブルを占有でき、しかもイスとテーブルってのは魅力だな。
 六時半頃スタートして、九時半近くまで飲んでいた。
 まだまだ盛り上がっていたんだけど、私、幹事の体調が悪くなる一方、吸入をしても効かない状態に推移していく。
 「え?もう、終わるの?」と首を傾げられながら、心の中は申し訳ない気持ちで一杯、体調管理、たまに失敗する。


30日(木) 三千円で命を買う

 久しぶりに眠れぬ夜を過ごした。
 十一時にはベットに付いたのだが、発作が収まらないので横になれない。
 喘息という病気はやっかいで、横になるとより発作がより激しくなる、気管支の方向に関係あるのだろうか。
 ベットに腰掛けて目を閉じるも眠れず、壁により掛かっても眠れず。
 発作がそんなにひどくなければ壁により掛かれば寝ることができ、発作で起きたら吸入をして落ち着かせ、その繰り返しで朝までやり過ごすのだが。
 今日のは数年ぶり、十年ぶりくらいにひどい状態。
 まず、よりによってと言うかこういう時に限ってと言うか、吸入が切れてしまって水と体力で朝まで乗り切らなければならない。
 朝というかかかりつけの主治医の診察開始が九時なので、それまで頑張る必要がある。
 途中、よっぽど夜間緊急病院に行こうかと思ったけど、発作を我慢しているウチに歩くのも困難な状態にまでなってしまった。
 当たり前だけど、歩いたり動いたりすれば呼吸が多くなる、健康体ならば呼吸が多くなったなんて意識できないけど。
 発作がきつくなると一歩歩くだけで咳き込む、咳き込むことも体力を使うのでまた咳き込む。
 それを繰り返していると身体の酸素がいよいよ足りなくなって、首を絞められたようになって意識が途切れそうになる。
 意識が途切れるとヤバイ、ヤバイので途切れそうになると思いっ切り息を吐く。
 腹式呼吸で息を吐くと、反動で息を吸い込むようになるからそれで呼吸が出来る。
 医者に言われる前から自分で知っていた乗り切り方、それにしても乗り切れるのかどうか怪しくなってきた。
 発作が落ち着いて意識が途切れたのか寝たのか分からない瞬間の後でまた咳き込んで、時計を見ると2、3分しか進んでいない。
 一時頃には「あと八時間頑張る」と自分に言い聞かせ、二時になったら「あと七時間がんばれ」と励まし。
 何とか朝までたどり着いて、死にものぐるいで着替えて(着替えが終わったら五分くらい動けなかった)洋間のソファーに寄りかかり、一時間ほど様態を落ち着けて、いざ、お医者さんへ。
 お医者さんは自宅ドアを出たすぐ前にあるわけじゃないので、玄関まで歩き、玄関から階段を下りて駐車場の車に乗り、この十メートルくらいの距離が気が遠くなるような距離だ。
 一歩歩いては息を整え、車の運転席に乗ったら十分くらい気を落ち着かせて。
 常に時計を見るようにしておかないと、自分が生きているという意識がなくなってしまう、時間に支配された現実に自分はいるのだ(黄泉の国には時計はないだろうから)、と常に意識づけるのも医者に言われる間に知っていた。
 病院の待合室に着いたのは八時十分ごろ、既に待ち順番四番目になっていた、そのまま待合室のイスで目を閉じて座って一時間待つ。
 意識の遠くから名前を呼ばれ、診察室に入って聴診器を当てた瞬間に「こりゃ眠れなかっただろう、点滴するか」と医者、「はい、お願いします」と自分。
 隣のベットに布団を重ねてもらって寄りかかれるようにして、点滴開始、点滴する前に細い一回使ったら破棄する注射を打ってもらい、瞬間的に呼吸が楽になって。
 なんと危険な薬があるんだろうな、こんなにひどい症状を一瞬で止めるなんて、新しい薬がドンドン開発されていくんだな。
 点滴は一時間くらい、宙をふんわり浮かんでいるような気持ちになってウトウトと眠ってしまう。
 点滴が終わりに近づいた頃、ふと手足を見ると真っ青、チアノーゼ寸前になっていた、死んでいるかのように冷たい。
 手足に酸素が運ばれていないのだ、少ない酸素を脳と循環器と呼吸器系に優先的に回して身体を守る反応だな。
 それでもここは雪山じゃないので、毛布を掛けてもらって暖をとれるんだけどね。
 診察料三千円弱、三千円で命を救ってもらった。

 帰ってきてから布団でずっと横になっていた。
 夕方になってだいぶ落ち着いてきたので、バレーボールの練習に子供を送っていき、その足でエネルギー充足を。
 近場だからいつでも行けると思っていて昔一回いったきりの店、ガキ大将@秦野、国道沿いの非常に分かりやすい場所にあって駐車場もたっぷり。
 目の前の通るたびに気になっていたのだが、なぜか寒い地方によく見られる二重ドアなのだ、確かに国道沿いだから風は強いだろうけどそれなら入り口を国道と反対側に作ればいいのに。
 色々な種類のラーメンがいっぱいあって、なぜかマグロ丼もあるし。
 なんとなくエネルギーたっぷりそうなコテコテラーメン六百八十円+餃子セット三百円。
 餃子セットは普通の焼き餃子三つ、棒餃子一つ(この棒餃子は単品の餃子ではメニュにないのでセット専用なのかも)、ダシ巻き玉子一つ(を半分に切ってある)、それに半ライス。
 コテコテはスープにニンニクがたっぷりでニンニク塩味って感じ、背脂がこれでもかとかかっている。
 それだけコテコテなので、ノリとナルトは合わないと思うけどね。
 餃子は普通だった、玉子は冷蔵庫に作り置きしてあったと思われて冷たい、ササッと温めてくれるといいのにね。
 体調万全とは行かず、スープを二割、御飯を半分残してしまった、残すくらいだったら初めから頼むな、と自分を戒めて。


31日(金) ホウレン草、たっぷり

 グッスリ朝まで寝られてスッキリ起きられた。
 朝調子がいいからと言って油断してはならない、たった一晩で完治する病気ではないからだ。
 朝食はレトルトカレーを温めてご飯にかけて食べた、生卵を合わせようかと思ったけど、今朝は見送った。
 女房に駅まで車で送ってもらった、 悪いとは思ったけど頭下げて頼んだ。

 午前中から来客が多くて自分の仕事が出来ない、ある程度予想はしていたけど。
 どんなにコンピュータが進んでも、どんなにコンピュータを積極的に推進する仕事をしていても、最終的には人と人が顔を合わせてするのが仕事。
 体調悪くて休んでいる場合じゃないよな。
 社長が変わって、まあ、変わる前から世の中全体の流れとして「コアコンピタンス」と声高にあちこちで聞こえてくる。
 オンリーワン、とも言われ、一つだけ強みを持て、誰にもマネできないモノを持て、ということなんだけど。
 そんなことは言葉の定義をするまでもなく、オレは会社に入ってからこの道20年近く、ずっとオレだけにしかできないことを磨いてきている。
 磨いているからこそ千人を越す社員の中であってもその輝きが隅々まで浸透し、だれもが「そういうことはフラワさんに聞け」と。
 それはそれでフラワさんも聞かれることを知らないと言うのは恥ずかしいわけで、頼ってきた人に悪いわけで。
 聞きに来られて浮かれている場合じゃなくて、ますます磨かないといけないわけで、追う立場も大変だけど追われる立場はもっと大変。

 お昼はコンビニ弁当、と思っていつもの新撰組に行ったらなんと店内の商品を外に運び出していた。
 店内改装だったらそれなりの貼り紙を出しているはず、閉店にしてはすごく繁盛していたと思うけど。
 チェーン店だからこの店がどんなに繁盛していても元が倒れたら一緒に倒れてしまうんだけどね。
 どうなったんだろうと捜していたら、ウチに来ている派遣会社の倒産記事を発見。
 まあ、もともと派遣で働いている人は明日も無き戦いを日々続けているわけだから、そんなにビックリしないだろうと思っていたら、やっぱり給料半月分払われないとなると、当面の落ち込みは想像を超えてしまうかな。

 明日はまたまた遠征の運転手なので、早く帰って早く寝ようと思ったが、中々区切りがつかず。
 七時過ぎに会社を出て、閉店したと思われるコンビニの先のラーメンや、横浜ラーメン町田家新宿南口店@新宿四丁目に久しぶりに。
 店内は満席に近い、なんだかんだ言ってもこの店は流行っているんだな。
 中盛りにしようと思ったけど並にして、ホウレン草をトッピングすることに。
 この店はいわゆる家系なので、生姜とにんいくが入れ放題で、元気がないときにここでニンニクをたらふく食べる。
 ラーメンが来たのでスープの味が変わるほどニンニクをたっぷり入れて、りゃりゃ、ホウレン草が普通のままだと思っていたら、なんと半ライス用の小鉢に山盛り出てきた。
 いやぁ、太っ腹だねぇ、百円でここまで出すのはやっぱり流行っているからかなぁ。
 ホウレン草を入れていたら、ホウレン草の味でスープの味が変わってしまったよ、ホウレン草だけ単品で食べるとちょっと苦いし。
 周りを見渡してみても醤油はおいてないよな、そのまま薬だと思って食べたけどね。


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