副社長 説明会への協力を指示
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副社長 説明会への協力を指示

7月9日 4時45分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

九州電力が玄海原子力発電所に関する国の説明会に原発の運転再開を認めるメールを送るよう指示していた問題で、原発担当だった当時の副社長が「説明会に協力するように」と指示を出していたことが新たに分かりました。この指示が部下を通じて子会社などに伝わったとみられ、九州電力は週明けにも調査結果をまとめて国に提出したいとしています。

この問題は、先月、佐賀市で玄海原発の2号機と3号機の運転再開に向けて住民からの質問を受け付ける国主催の説明会が開かれた際、九州電力原子力発電本部の課長級の社員が、子会社と社内の一部に原発の運転再開を認めるメールを送るよう指示していたものです。この問題には原発担当のトップだった当時の副社長らが関わっていましたが、この元副社長は当時の原子力管理部長に対し、「説明会に協力するように」などと述べ、住民から原発再開に関する意見を募集していた説明会に、賛成の立場からの協力を指示していたことが新たに分かりました。この指示は原子力管理部長から課長級の社員に伝わり、メールの形で社内や子会社に伝えられていたということです。九州電力は、今回の問題が原子力部門の組織ぐるみで行われた可能性を認めていて、さらに関係する社員からの聞き取り調査を進め、週明け早々にも調査結果を資源エネルギー庁に報告したいとしています。