石川のニュース 【7月4日15時32分更新】

フーズ社、解散準備着手　えびす集団食中毒　新株予約権を放棄
　焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、運営会社「フーズ・フォー ラス」（金沢市）が４日までに、新株予約権を全て放棄する登記申請を行い、完了してい たことが分かった。

　同社は会社を分割した上で、運営会社を近く解散、任意整理の清算手続きに入る予定で 、今回の新株予約権の全部放棄は解散に向けた準備とみられる。

　新株予約権は株式を特定の価格で購入できる権利で、会社の経営者や従業員などが将来 、一定の価格で一定の期間内に自社株を買う権利「ストック・オプション」などが含まれ る。同社は２００９（平成２１）年２月から今年３月にかけ、計３回にわたり新株予約権 を計約４００個発行していた。全部放棄の変更登記は６月２８日付。

　代理人弁護士によると、被害者への補償金は少なくとも５億円とされ、さらに金融機関 や取引先などへの債務が数億円に上る見込み。同社は解散後に債務額を確定させた上で、 補償金を算定する。

　同社は１１日に金沢市の石川県地場産業振興センターで債権者説明会を開く予定で、債 権放棄に理解を求める方針である。


石川のニュース