事件【話の肖像画】原発事故考(中)元防衛相・小池百合子 +(1/2ページ)(2011.7.6 03:09

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【話の肖像画】
原発事故考(中)元防衛相・小池百合子 

2011.7.6 03:09 (1/2ページ)

私ならまずプロの意見聞く

 --国のリーダーはどうあるべきなのでしょうか

 小池 国民はこの人だったら自分の命や日本は安全だろうかを真剣に考えてリーダーを選んできたでしょうか。平時だけではなく、東日本大震災のような有事の際に活躍できる人物こそ国のリーダーです。

 --そうすると、やはり菅直人首相は国のリーダーに向かない

 小池 民主党は意思決定の手順も決まっていないNGO(非政府組織)のようなものです。…。NGOの方に叱られるかな。NGOのリーダーが政府の頂点に立っていること自体が、矛盾しています。菅さんは「リーダーに非(あら)ず」です。

 --厳しいですね

 小池 私の座右の書である『失敗の本質』は、太平洋戦争での日本軍のさまざまな作戦を冷静に分析しています。戦力の無理な逐次投入、補給を軽視した人海作戦、指揮官のスタンドプレーなどどれをとっても菅政権の現状と重なる。当時、日本軍が犯した失敗がそのまま、原発事故処理や被災地対応に当てはまる。

 --そうすると、これから日本はどうしていけばいいのでしょうか

 小池 バーチャル(仮想)からリアル(現実)へ。これがキーワードです。これまでの政治はバーチャルでもこられた。しかし大地震、大津波、原発事故という現実の有事が起きた。バーチャルな政治やバーチャルな危機管理というゲームは終わりました。いま国民は真剣に考え出した。政治はそれに応えなければならない。6月2日の菅内閣不信任決議案提出は「菅さんではダメだ」という大義だった。

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テレビ東京のキャスターとして活躍していた=昭和63年頃(小池百合子事務所提供)

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