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2011年7月8日12時40分

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原発再開、8日中に統一見解 首相は混乱を陳謝

 菅直人首相は8日午前の閣議後の閣僚懇談会で、原子力発電所の再稼働をめぐり混乱が起きていることを陳謝した。菅政権は、安全性評価(ストレステスト)が原発再稼働の条件になるかどうかなどについて8日中に統一見解を明らかにする見通しだ。

 複数の閣僚から辞意を表明した海江田万里経済産業相に理解を示す意見が出て、閣内の混乱と首相の孤立が浮き彫りになった。

 閣僚懇談会で首相は「私の指示の遅れ、不十分さがあったことに責任を感じている。おわび申し上げたい」と発言。海江田氏らと意思統一が取れておらず、立地自治体の混乱を招いていることを陳謝した。

 閣僚懇では「閣内不統一という印象を与え続けるのはよくない」(中野寛成国家公安委員長)、「調整をはかってほしい」(北沢俊美防衛相)意思統一を求める意見が相次いだ。枝野幸男官房長官、海江田氏、細野豪志原発担当相は8日午前から政権の統一見解について協議しており、同日中にも発表する。

 記者会見で細野氏は、原発再稼働に関連して「ストレステストについて原子力安全・保安院と原子力安全委員会がやりとりしている間、再稼働の判断は保留される」と述べた。与謝野馨経済財政相は「日本経済の下ぶれリスクが電力の供給体制にあることは明らかだ。経済に影響を与えることは容易に想像できる」と指摘。玄葉光一郎国家戦略相は原発の再稼働が遅れた場合を想定し、国家戦略室で当面の電力確保策を検討していることを明らかにした。

 野田佳彦財務相は会見で、海江田氏が原発事故関連の法案処理後に辞任する意向を表明したことについて「重要な法案が通った後の判断を示唆したのだろうが、そのころはすべての閣僚が同じ心だろうと思う。(時期は)会期末になるだろう」と述べた。菅首相が辞任条件に挙げる今年度第2次補正予算案などが会期末の8月末までに成立し、菅政権は退陣するとの見通しを示したものだ。

 枝野官房長官も「海江田大臣と私は気持ちは一緒だ」と述べた。

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