密売目的でカンボジアから輸入した覚醒剤約1キロを隠し持っていたとして指定暴力団工藤会系組員2人が覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕された事件で、県警と門司税関などは8日、小倉北署で押収品を公開した。また、地検小倉支部は8日、2人を同法違反の罪で地裁小倉支部に起訴した。
県警などによると、逮捕したのは▽若松区白山2、貞嶋俊也(45)▽戸畑区境川1、藤本隆司(41)の両容疑者。容疑は、6月17日午後5時20分ごろ、同市小倉北区日明5のアパートで、チャック式ポリ袋に入った覚醒剤192袋(末端価格約7600万円相当)を所持したとしている。2人とも「受け取ってくれと言われただけで、中身は聞いていない」と否認している。
門司税関によると、覚醒剤は段ボール箱に入ったズボン49本に2~4袋ずつ小分けして隠されていた。6月15日、カンボジアからの便が着いた関西空港(大阪)で税関職員が発見した。
〔北九州版〕
毎日新聞 2011年7月9日 地方版