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かれこれ2年前の2009年、88歳にしてメジャー・デビューを果たしたという、米寿シンガーソングラッパー坂上弘の登場は大きな話題となったものだが、今回飛び込んできたニュースも、負けず劣らず殺傷能力の高いものだ。
御年74歳にして楳図かずお、まさかの歌手デビューというニュースである。
7月27日に発売となる楳図かずおのデビュー作は「新宿烏」。ピンと来た方は楳図かずおフリークであろうか。
漫画『おろち』の中で、流しの少女歌手・佳子が、新宿の酒場で演歌を歌う場面がでてくるが、そこで歌われる歌がこの「新宿烏」であった。
楳図かずおの作詞により楽曲化され、2008年公開の映画『おろち』の中で谷村美月によって歌われた「新宿烏」だが、今回ついにガットギターと歌だけの本格演歌作品となって、楳図かずお本人の歌唱でCD化が実現してしまったわけだ。
新宿の片隅で行くあてもなく生きる人間の心の暗闇を描いた楽曲を、楳図かずおが情念たっぷりに歌い上げるという、目を背けることの出来ない怖い作品である。
イカソース
http://www.barks.jp/news/?id=1000071290