強制労働伝え続けたい
丹波マンガン記念館再建へ

閉館した丹波マンガン記念館の坑道(昨年5月、京都市右京区京北)
閉館した丹波マンガン記念館の坑道(昨年5月、京都市右京区京北)

 過酷な鉱山労働や朝鮮人強制連行の歴史を伝えながら昨年、財政難のため閉館した京都市右京区京北の「丹波マンガン記念館」を再建させようという動きが活発化している。元館長の李龍植(イヨンシク)さん(50)や支援者は今月、有志による「再建委員会」を発足させる。カンパを募りながら来年3月の再開を目指す。

 記念館は、李さんの父の故李貞鎬(ジョンホ)さんが私費を投じ、新大谷鉱山跡地に1989年に開いた。坑道を保存し、人形を使った展示で朝鮮人や被差別部落の人たちが強いられた過酷な労働を伝えてきた。

 財政難から昨年5月末に閉館したが、李さんのもとには閉館を惜しむ声や支援の声が国内外から多く寄せられたという。「日本の加害の歴史を残さねばという声が、在日だけでなく日本人からも上がった。それが励みになった」と李さん。

 こうした声を受けて支援者と再建を決意。今月27日、龍谷大3号館(伏見区)で有志の集いを開き、「再建委員会」を発足させる。

 再開には、財政難や管理人の確保、資料館の老朽化などの課題があり、再建委は将来の自立した運営に向けて再建プランを作る。人権ツアーなど新たな収入源も模索する。

 再建委発起人でNPO法人京都コリアン生活センターエルファ(南区)の鄭禧淳(チョンヒスン)理事長(66)は「未来のために現代史の事実を知ることは大切。記念館の資源を生かせる新たな運営方法を考え、再開したい」と話す。

 有志の集いへの参加やカンパの申し込み方法は記念館ホームページに掲載。

【 2010年06月17日 09時14分 】

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