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牛出荷の農家“原因調査を”

7月9日 17時16分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

放射性セシウムが検出された肉牛11頭を出荷した福島県南相馬市の畜産農家の男性は、NHKの取材に対し、「とても驚いている。しっかり原因を調べてほしい」と話しています。

この畜産農家の牛舎は、東京電力福島第一原発からおよそ30キロ離れた「緊急時避難準備区域」にあり、栃木県の企業から飼育を依頼された150頭余りの肉牛を飼育しています。農家によりますと、餌として与えていたのは去年近くで刈り取り保管していた稲のわらと、飼育を依頼されている企業から購入した輸入品の配合飼料だったということです。飼育用の水は深さ10メートルほどからくみ上げた地下水を使い、自分たちも飲んでいたということです。出荷の際には県の家畜保健衛生所の職員2人が牛舎に来て、スクリーニング検査を行い、問題はなかったということです。畜産農家の男性は「けさ、県から連絡を受けて放射性セシウムが検出されたと聞き、驚きました。原因が分からずとても不安です。水や餌なども含めしっかりと原因を調べてほしい」と話していました。