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和毅V1も「ぶさいくな試合」/ボクシング

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プマール(右)に、強烈なフックを見舞う亀田和
プマール(右)に、強烈なフックを見舞う亀田和

<プロボクシング:WBC世界ユース・バンタム級タイトルマッチ10回戦>◇8日◇福岡・九電記念体育館

 王者亀田和毅(19=亀田)が、猛反省の判定勝ちで初防衛した。初メーンの緊張もあり、単発な攻めで決定打を出せず、試合後は「ぶさいくな試合してすんません」と福岡のファンに謝った。目標の世界挑戦も自ら2年後に修正した。和毅は20勝無敗(12KO)。

 勝者の名乗りを受けてもうなだれていた。試合後の勝利者インタビューもはずまない。「ぶさいくな試合してしもてすんません。ええ試合しよう思ってたのに悔しいですね」。和毅は“ぶさいくな試合”を何度も言葉にした。

 「初メーンの意識はあったな。いい試合したかったし、お客さんもおったし。それにこたえられへんかったら、あかんし」。メーンイベンターとして、亀田家福岡初興行を鮮やかに締めたかった。その重圧からか、最初から動きが硬い。パンチを出しては、動きが止まる。クリンチ、クリンチの流れを最後まで変えることができなかった。最終10回に「こいやー!!」と相手に向けて絶叫した。イラ立ちの叫びだった。

 「全然あかんよ。防衛なんて全く意味ない。こんなん4回戦レベルや」。単身でメキシコに渡り、心の強さも身につけたはずだった。しかし、まだまだ足りなさを実感した。夢の3兄弟世界王者実現、「来年いきたいな」と話していた世界挑戦計画も、自ら修正した。「まだまだ世界いかれへんな。2年やな。あと2年は確実にいく」。

 力を出し切れないもどかしさ。兄の大毅は、自身の経験と重ねた。「こうやろうと思ってもできへん。オレも初めての世界挑戦の時、そうやったもん。よう怒られたしな。そっから、いろいろ覚えていくんやて」。がっくりの初メーンだが、和毅は「プラス思考で言えば、勉強できた」。この悔しさは必ず未来に生かす。【実藤健一】

 ◆ユース王座 将来有望なボクサーの育成プログラムとして、WBCが1999年に創設。2年後にIBF(日本非公認)も創設した。WBCは年齢制限が18歳~23歳11カ月。ユース王者が24歳になった後は、1度だけ防衛戦を行うことができ、勝てば自動的に王座返上となる。日本ボクシングコミッション(JBC)は今年5月に公認。今回が日本で行われる初のタイトル戦となった。

 [2011年7月9日9時2分 紙面から]


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