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2011年7月8日(金) 19:30 |
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津波想定訓練、幼稚園が独自に実施
瀬戸内海に面した玉野市の幼稚園で、津波の被害を想定した避難訓練が行われました。 東日本大震災を受けて、玉野市が、市内の幼稚園や、小中高校などに実施を指示したものです。
訓練前、職員が集まり、子ども達を避難させる手順や、経路を確認します。 津波を想定して行う初めての避難訓練です。 玉野市の日比港に近い、日比幼稚園は、7年前に台風による高潮で浸水した経験があることから、持出袋を教室に備えるなど、防災対策に力を入れています。 特に今年は、東日本大震災の発生で、津波から逃げる訓練の必要性を強く感じたといいます。 地震発生と同時に、園児は机の下で身の安全を確保します。 地震がおさまったことを確認してから、建物の外へ。 1次避難場所に決めている、高台の小学校に向かいます。 もし、東南海、南海地震が同時に発生した場合、玉野市沿岸部には、2時間から3時間で、3メートル近い高さの津波が来ると想定されていますが、埋立地にあるこの幼稚園では、液状化の被害も心配されています。 また移動中は、車などの危険も考えられます。 訓練では、年長の子どもが車が通る側を歩き、年少の子どもの手をとって避難場所に向かいます。 幼稚園は、避難にかかる時間を15分と想定していましたが、それより早く逃げることができました。 玉野市では、各学校に津波を想定した避難場所の選定や、マニュアルの作成などを指示していて、今後、順次訓練が行われることになっています。
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