カレールーのパッケージの裏面に、見慣れない表示を見つけた。ふたをした鍋のイラストと「鍋ぶたをしてエコ調理」の文字。ハウス食品が今月、ルーの一部に、鍋にふたをした場合の調理法を新たに記載したのだ。
同社は創業約100年。「カレーを作る時は鍋にふたをしない」との考えで、それに合わせた水の量や煮込み時間を示してきた。しかし、節電が迫られるこの夏。社内外から「ふたをした方がいいのでは?」との声が上がり、表示変更に踏み切ったという。
ルー1箱(12皿分)のカレーを作る場合、ふたをしない従来の調理法では水1400CC、材料の煮込み時間は15分。ふたをすれば水1300CC、煮込み時間は12分。1~2割の削減だ。出来上がったカレーの味は同じという。
そもそも、なぜふたなしの調理が当たり前だったのか。同社に聞くと「理由はどうしても分からない」。業界の慣習だったらしい。この夏がなければ、ずっと続いた不思議な常識。カレーに限らず、身の回りの当たり前を見直す時が来ている。【宇田川恵】
毎日新聞 2011年7月8日 14時04分(最終更新 7月8日 14時09分)
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