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【大リーグ】

左翼席からファン転落死 松井、建山もショック

2011年7月9日 紙面から

 【アーリントン大城和美、穐村賢】松井、建山に衝撃が走った−。7日(日本時間8日)に当地で行われたレンジャーズ対アスレチックス戦で試合中に左翼観客席から男性が転落し、死亡する事故が起きた。男性はレンジャーズのジョシュ・ハミルトン外野手(30)が投げ入れたボールを捕ろうとして最前列で身を乗り出し約6メートル下に転落。間もなく死亡が確認された。試合後、レンジャーズはクラブハウスをシャットアウト。松井は「ただ残念」と悲痛な表情を浮かべた。

 球場全体が重苦しいムードに包まれたのは2回、アスレチックスの攻撃だ。打席にはC・ジャクソン。その3球目だった。左方向へのファウルボールが、左翼手ハミルトンの下へ。左翼席から「こっちに投げて!」と声が飛び、ハミルトンも快く応じたが、その直後に予期せぬ悪夢が起こる。

 地元のスターの送球を必死に捕ろうとした最前列の男性ファンが、スコアボードの間にある約6メートル下のコンクリートに頭から転落。すぐさま救急隊が駆けつけ担架で運ばれ、球場近くの病院へ搬送されたが、男性の死亡が確認された。

 試合中に起こった死亡事故にレンジャーズは緊張感に包まれクラブハウスは閉鎖。報道陣に対応するため姿を見せたノーラン・ライアン球団社長は目を真っ赤にし「職員全員が深い悲しみに包まれている。遺族には言葉がない。ハミルトンもほかの選手も衝撃を受けている」と必死に声を絞り出した。その後、ワシントン監督も会見し「明日のことは、彼がどんな気持ちでいるか聞いてから(出場を)決めます」とハミルトンの出場に関しては明言を避けた。

 レンジャーズボールパークでは新しい電光掲示板を導入した際に、観客席との間にできた“危険な空間”を放置したことも要因では…と指摘する声もある。一方、事故発生時にベンチにいた松井は、試合後に説明を受けて詳細を把握。「ただ残念なだけです」と表情を曇らせていた。

 

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