中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

6回に大逆転、坂本V打 巨人 自力優勝消滅回避

2011年7月9日 紙面から

巨人−広島 決勝打を放った坂本はお立ち台でファンの声援に応える=東京ドームで(北田美和子撮影)

写真

◆巨人4−3広島

 ひと振りで引導を渡した。6回に一本の太い線になった巨人打線。阿部が左中間への適時二塁打で口火を切ると、高橋由と小笠原が連続適時打。同点に追いつくと、坂本が広島のエース・前田健にトドメを刺した。

 「負けたくない」。闘志を燃え上がらせた2死一、三塁。2球目の甘いスライダーを見逃さなかった。きれいなスイングではじき返し、左前へ運んだ。三塁走者の小笠原はゆっくり本塁へ生還。逆転劇を完成させる値千金の勝ち越し適時打となった。

 「チームが勝って何よりです」。お立ち台で坂本はホッとした表情を隠し切れない。普段は食事に行く仲のマエケンをKOして、連敗は4でストップ。「思い切っていこうと思っていた」という坂本に、原監督も「打つべき人が仕留めくれた」と及第点を与えた。

 指揮官のゲキに快打で応えた。3回の第2打席で坂本は遊飛に倒れた。肩を落として一塁ベンチに戻ると、原監督から声をかけられた。内容について原監督は「ちょっと記憶にないなぁ」とはぐらかしたが、坂本の胸には確実に響いていた。

 「情けない…」。6回は汚名返上ばかりを考えていた。その打席は先輩たちが安打でつないだ好機。打たないわけにはいかなかった。強い気持ちが生んだ快打。しかし、坂本は「つなぐ気持ちをもっと出さないと」と気を引き締めた。

 危機的状況は依然として続く。9日に負け、ヤクルトが勝つと、ひとまず回避した自力優勝の消滅が現実のものとなる。原監督は「打線が流れたのは久しぶり。何かのきっかけにしたいね」と語るが、坂本の思いも同じ。1番打者として、チームをバットでけん引していく。 (川越亮太)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ