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[地方]ニュース
「暴力団でない」虚偽申請 1千万円詐取、容疑で組員再逮捕 滋賀
2011.7.9 03:26
暴力団組員ではないとうその申請をして県の融資制度から1千万円をだまし取ったとして、県警組織犯罪対策課などは8日、詐欺の疑いで、豊郷町四十九院の指定暴力団会津小鉄会系組員、大野喬史容疑者(32)=建設業法違反容疑で逮捕=を再逮捕した。同制度は暴力団組員は利用できないが、大野容疑者は組員ではないとする虚偽の書類を提出し審査を通ったという。同課によると、容疑を認めている。
再逮捕容疑は、今年3月、中小企業向け県の融資制度「セーフティネット資金」の融資を受けるため、暴力団組員でないとする虚偽の誓約書などを、審査担当の彦根市内の銀行に提出。指定口座に1千万円を振り込ませて、だまし取ったとしている。
「セーフティネット資金」は資金繰りに苦しむ中小企業向けに県が昭和59年に始めた融資制度で、「暴力団組員ではないこと」が条件。県商工政策課によると、申請の際「組員ではない」と誓約書を提出することが決まっている。しかし、身元照会は審査担当の金融機関などの判断にゆだねられ、大野容疑者に対してはしていなかったという。
大野容疑者は先月28日、暴力団組員であることを隠して県から土木工事業の許可の更新を受けたとして、建設業法違反容疑で逮捕されていた。
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