2011年7月9日(土)
2011年07月08日12時04分
犯歴情報を漏らし、元風俗店経営者から現金を受け取ったとして、収賄罪などに問われた北海道警の元警部補辻本幸夫被告(56)=懲戒免職=の判決で、札幌地裁(園原敏彦裁判長)は8日、懲役2年、執行猶予4年、追徴金30万円(求刑懲役2年、追徴金30万円)を言い渡した。
贈賄罪などに問われた元風俗店経営沢口将一被告(45)には、懲役8月と懲役4月を言い渡した。沢口被告は別の事件で有罪が確定しており、刑法の規定に従い、今回の事件を確定の前後で分けた二つの主文となった。
判決理由で園原裁判長は「辻本被告は警察官の職務の公平性をゆがめ、信頼を著しく損なった」と述べた。
判決によると、辻本被告は2009年1〜3月、沢口被告に従業員ら3人の犯歴や暴力団登録の有無を漏らし、昨年6〜10月、3回にわたり沢口被告から計30万円を受け取った。
道警は6月30日、辻本被告らとともに沢口被告から接待を受けるなどした警部ら5人を停職や減給の懲戒処分、1人を訓戒処分とした。
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