高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の非常用ディーゼル発電機に強度不足の材料が使われていた問題で、日本原子力研究開発機構は8日、別の非常用発電機にも強度不足の部品があったと発表した。
非常用ディーゼル発電機は、災害などで外部からの送電が途絶えた際、原子炉を冷やすための電源となる。同機構によれば、昨年末、発電機の1台で12本あるシリンダーの2本を分解点検して1本に割れが見つかり、部品製造時に鉛が混じって強度が落ちたことが判明。今回は別の発電機のシリンダーを点検し、12本のうち6本に強度不足が見つかった。もんじゅに3台ある非常用発電機のうち、強度不足の部品が2台で見つかり、同機構は8月下旬に残る1台も調べる。(高橋孝二)