■ 民主党内で海江田氏に同情論
原発の再稼働をめぐって菅総理にはしごを外された形となった海江田経済産業大臣。辞任を示唆する海江田氏に対して、菅総理に批判的な民主党内の勢力を中心に同情論が沸き起こっています。
「いずれ時期が来たら責任を取るということです。政治家というのは責任をどこかで取らなければいけない」(海江田万里経済産業大臣 7日) 「菅総理がレームダック(死に体)になっていることは、ご本人が辞めると明言した以上、当然だと思っています」(民主党 鳩山由紀夫前総理大臣 7日) 海江田氏が所属するグループのリーダー・鳩山前総理は今週、小沢元代表に近いメンバーを幹部に据える新体制を発表。次の民主党代表選では小沢氏が支持する候補を応援する意向を漏らしています。そして、関係者によりますと、鳩山氏は海江田氏に対し、早く辞任するよう促しているといいます。これは次の代表選に海江田氏を担ぐための布石との見方が党内では広がっています。 「誠に恐縮でございますが、出処進退の時期は私1人で決めさせていただきます」(海江田万里経済産業大臣) 海江田氏は当面の辞任は否定したものの、党内情勢を見極めながら「辞め時」を最終的に判断する見通しです。 こうした中、これまで菅政権を支えて来た前原前外務大臣も「菅おろし」に向けて本格的に動き出しました。今週、鳩山氏に対し、小沢氏ら他の代表経験者と共に菅総理に退陣を求める構想を示し、賛同を求めたといいます。鳩山氏は答えを留保しているということですが、菅総理を取り巻く情勢は「四面楚歌」の様相を見せ始めています。(08日17:53)
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