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大阪・母娘殺害容疑、娘の元同僚逮捕

　逮捕されたのは娘の元同僚の男でした。先月、大阪市内のマンションで母と娘が首や胸など数十か所以上を刺されて殺害された事件で、大阪府警は娘の元同僚の男を殺人の疑いで逮捕しました。

　殺人の疑いで逮捕されたのは大阪市生野区の無職・文青児（ムン・チョンア）容疑者（３５）です。先月２４日、大阪市平野区のマンションで派遣社員の金裕美さん（２７）と母親の玉香さん（６１）が殺害されているのが見つかった事件。２人の首や胸などには数十か所もの刺し傷があり、警察は強い恨みを持つ者の犯行とみて捜査してきました。

　亡くなった裕美さんは事件前、知人にこう打ち明けていました。

　「知り合いの男性からストーカー被害を受けている」

　元交際相手とトラブルになっていたというのです。

　「メールで１回相談を受けた。（彼氏と）別れたいけど別れてくれない」（裕美さんの知人）

　去年１２月には裕美さんの新しい職場にまで元交際相手が現れ、恐怖を感じた裕美さんはたった１日で仕事を辞めていました。さらに、裕美さんの自宅近くの公園では毎日のように不審な男が目撃されていました。

　「ずっと携帯をいじっていた」（女性）
　「毎日でしたね、朝から夜までおりましたよ」（近所の人）

　そして、事件前夜。自宅のインターホンが執ように鳴らされ、翌日、裕美さんは母親とともに変わり果てた姿で発見されたのでした。

　警察は裕美さんの携帯電話の通話記録や防犯カメラなどを分析した結果、文容疑者を割り出し、８日に逮捕に踏み切りました。文容疑者と裕美さんは去年４月から７月にかけて同じ金属加工会社で働いていたということで、そこで知り合ったとみられます。

　取り調べに対し、文容疑者は「私は２人を殺していません」と容疑を否認しているということです。（08日17:55）