先月、大阪・平野区のマンションで、派遣社員の女性と母親が殺害された事件で、警察は女性の元同僚の35歳の男が2人を殺害した疑いが強まったとして、殺人の疑いで逮捕しました。男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは大阪・生野区の無職、文原青児容疑者(35)です。警察の調べによりますと、文原容疑者は先月24日、大阪・平野区のマンションの一室で、この部屋に住む派遣社員の山下裕美さん(27)と母親の香代子さん(61)を刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。警察は顔見知りの犯行とみて捜査を進めたところ、2人が殺害されたとみられる時間帯に、現場のマンション周辺の複数の防犯カメラに、裕美さんと同じ会社に勤めていた文原容疑者とよく似た男が映っていたということで、殺人の疑いで逮捕しました。警察は、文原容疑者の自宅のマンションを捜索するなどして、容疑の裏付けを進めています。これまでの調べによりますと、裕美さんは事件の直前にストーカー行為などの嫌がらせを受けていたということで、警察は文原容疑者が裕美さんとの交際を巡るトラブルから殺害したとみて調べています。調べに対して文原容疑者は「2人を殺していません」と容疑を否認しているということです。