東海第二原発 耐震自主基準下回る
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東海第二原発 耐震自主基準下回る

7月8日 4時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、国が全国の原発を調べた結果、茨城県にある東海第二原子力発電所の電気設備の一部で、耐震性が電力会社の自主的な基準を下回っていることが分かりました。

福島第一原発の事故では、変電所から原発に電気を送る開閉所と呼ばれる電気設備などが地震の揺れで故障し、外部から原子炉を冷やすための電源が失われました。これを受けて、経済産業省の原子力安全・保安院が全国の原発を調べた結果、茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第二原発で、開閉所の中にある電線を接続する機器が、電力会社が自主的に定めている耐震性の基準を下回っていることが分かりました。東海第二原発は、地震のあと定期検査に入り、現在、復旧作業が続いていて、日本原電は、この間に耐震性を高める対策を取りたいとしています。一方、全国のそのほかの原発では基準を下回った電気設備はありませんでしたが、福島第一原発で開閉所などの電気設備が故障した原因は分かっていないことから、原子力安全・保安院は、原因が明らかになれば、改めてすべての電気設備を調べ直すことにしています。