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立川6億円強奪:警視庁700万円押収 運搬役関係先から

 東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所から約6億円が奪われた事件で、警視庁立川署捜査本部が、現金運搬役とされる自称暴力団組員の伊藤彩人容疑者(25)の関係先から現金約700万円を押収していたことが捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は、奪われた現金の一部とみている。被害金を巡っては、実行役とされる渡辺豊容疑者(41)が出頭時に所持していた約500万円しか明らかになっておらず、捜査本部は現金の流れの解明を急いでいる。

 捜査関係者によると、約700万円は、神奈川県内の伊藤容疑者の関係先から押収された。伊藤容疑者は5月下旬、当時逃走していた渡辺容疑者を大阪府内まで車で送っていたことも判明。捜査本部は捜査の進展を恐れたリーダー格の蓑田哲郎容疑者(46)からの指示で伊藤容疑者が潜伏を手助けしたとみており、約700万円はこうした行動への報酬だったとみられる。渡辺容疑者は指名手配後の6月3日に逮捕された。

 伊藤容疑者と、元暴力団幹部の佐久間努容疑者(37)=強盗傷害容疑などで指名手配中=は事件直後、茨城県内で渡辺容疑者と接触したとみられ、この際に現金を受け取った可能性がある。強奪された現金の大半は見つかっておらず、捜査本部は逃亡中の佐久間容疑者が事情を知っている可能性があるとみている。【山本太一、内橋寿明、小泉大士】

毎日新聞 2011年7月8日 15時00分

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