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自殺志向が過去最多 いのちの電話、相談303件増2011年5月17日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 過去5年間の自殺志向電話件数

 自殺予防を目的に、悩み苦しんでいる人々から話を聞く「沖縄いのちの電話」に寄せられる相談のうち、自殺志向と判断された相談件数が2010年の1年間で1039件に上り、1976年の開設以来、過去最多を記録した。07年以来毎年最多を更新している。「沖縄いのちの電話」の国吉守理事長は「不況の長期化で失業率も高い。厳しい経済状況に追い込まれた人々や病気の回復が見込めず悲観する人々の相談が年々増えている」と説明した。
 自殺志向の相談は06年までは百数十件ペースで推移していたが、07年は300件と急増。08年は654件、09年は736件と増え続けている。10年は09年より303件増加した。
 自殺志向の相談件数を年代別に見ると、40代が286件で最も多く、次いで30代が225件、20代143件、50代178件と例年通り働き盛りに多い傾向。11年の集計はまだだが、自殺志向の相談件数は10年と同ペース。現時点で東日本大震災関連の相談はない。
 相談時間は1日13時間で、現在相談員約100人が相談に携わっているが内容が深刻化し、長時間の電話に対応するため、さらに増員の必要性が生じている。
 「沖縄いのちの電話」では6月9日〜9月22日、毎週木曜日午後7時〜9時にカトリック安里教会で電話相談員を志す人らのためのカウンセリング講座を開催する。国吉理事長は「自殺者の少ない県になるよう多くの人が良い相談相手になってほしい。多くの方が受講することを望みたい」と呼び掛けていた。
 問い合わせは同事務局(電話)098(888)4747。


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