行政相談委員制度が50周年
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行政相談委員制度が50周年

7月6日 22時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

行政に対する住民からの苦情や意見を受け付ける「行政相談委員制度」の創設から50周年を迎えたのを記念する式典が、天皇陛下も出席されて、東京で行われました。

「行政相談委員制度」は、総務大臣から委嘱されたボランティアの相談委員が、行政に対する住民からの苦情や意見を受け付け、行政の質の向上に役立てる制度で、ことし創設から50周年を迎えました。東京・千代田区のホテルで行われた記念式典には、天皇陛下が出席されたほか、全国で活動する相談委員ら600人余りが参加しました。式典には、皇后さまも出席する予定でしたが、先週の末から左の肩から腕にかけて、けい椎症による強い痛みがあり、6日も痛みが治まらないことから欠席されました。式典では、冒頭、東日本大震災の犠牲者に、全員で黙とうをささげたあと、天皇陛下が、被災地の相談委員が震災直後から被災者の相談に応じてきたことに触れ、「非常に心強いことであり、深く感謝の意を表します」とねぎらわれました。そのうえで、「全国の行政相談委員のたゆみない努力により、行政相談委員制度が一層充実し、国民生活の安寧が保たれていくことを願います」と述べられました。このあと、長年、相談委員を務めた160人余りが表彰され、津波で自宅を流されながらも、避難所で被災者の相談に応じている宮城県気仙沼市の男性らが代表して賞状を受け取り、参加者から大きな拍手が送られていました。