サムスン電子Q2業績、液晶赤字で市場予測以下か

 サムスン電子は7日に第2四半期(4-6月)の業績予測を発表する。内容は当初予測を下回る見通しで、売上高40兆ウォン(約3兆円)、営業利益3兆5000億ウォン(約2660億円)前後がコンセンサスとなっている。

 証券各社は当初、4兆ウォン(約3030億円)を超える営業利益を予測していたが、予測値を一斉に3兆5000億ウォン前後に引き下げた。携帯電話端末は好調だったが、液晶パネル、テレビ事業が不振だったことが理由だ。サムスン電子の第1四半期業績は、売上高37兆ウォン(約2兆8000億円)、営業利益2兆9500億ウォン(約2240億円)だった。

 携帯電話端末事業部は、新製品「ギャラクシーS2」などスマートフォン(多機能携帯電話端末)の販売が大きく伸び、営業利益は1兆5000億ウォン(約1140億円)を超えるとみられている。証券業界の予測によれば、スマートフォンの出荷量は前四半期比60%増の1900万台に達する見通しだ。

 半導体事業部は、競合社をはるかに上回る2兆1000億ウォン(約1590億円)程度の営業利益を出すと見込んでいる。主力製品のDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)とフラッシュメモリーは値下がりしたが、市場シェア首位のコスト競争力で善戦した。

 業績の足を引っ張ったのは、液晶パネルとテレビの両事業だ。液晶パネル事業部は、第1四半期の2300億ウォン(約170億円)の赤字に続き、第2四半期も2400億ウォン(約180億円)赤字となり、赤字幅が拡大する見通しだ。テレビなど家電部門も先進国市場で3D(三次元)テレビなど新製品の需要が伸び悩み、営業利益が2000億ウォン(約150億円)にとどまるとみられる。

金熙燮(キム・ヒソプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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