中国の江沢民(チアン・ツォーミン)前国家主席(84)が危篤に陥った。複数の外交筋や中国筋が明らかにした。中国国営の新華社通信は7日、一部メディアが報じた死亡説を「流言」と否定したが、中国外務省は同日の定例会見で、江氏の容体について確認を避けた。数日中に重大発表があるとの情報もある。
関係筋の情報を総合すると、江氏は複数の持病を患っているとされ、7日までに病状が悪化。深刻な状態に陥った。生命維持装置で延命措置がとられているとの情報もある。江氏の家族は延命措置の停止に同意したが、中国共産党指導部の政治局常務委員会のメンバー9人のうち、賀国強(ホー・クオチアン)氏が外遊中のため、党が対処方針の最終決断を先送りしている、との見方もある。
江氏は1日に行われた共産党創立90周年の記念式典を欠席。健康悪化説が飛び交うきっかけとなった。
中国筋によると、中国政府は6日、閣僚級の幹部に出張を控える禁足令を出し、中国メディアに対しては、江氏の死亡を報じる際のガイドラインを通達。こうした動きを見た香港や日本などの一部メディアが6日から7日にかけて、江氏の死亡を報じ、ネット上などでも死亡説が広がった。