香川県丸亀市内の路上で女子中高生8人を相次いで襲ったなどとして、強盗強姦(ごうかん)などの罪に問われた多度津町庄、自営業大西誠被告(27)の裁判員裁判の論告求刑公判が6日、高松地裁(幅田勝行裁判長)であった。
検察側は「女子中高生を狙った犯行は、無差別、通り魔的で卑劣。被害者が受けた肉体的、精神的苦痛は極めて大きい」として懲役28年を求刑。弁護側は「脅迫の程度は低く、強制わいせつ罪や恐喝罪の適用が相当な事案もある。被告は反省もしている」と減刑を求めて結審した。判決は11日。
起訴状によると、大西被告は2009年10月〜10年8月にかけ、丸亀市内の路上で、自転車に乗っていた女子中高生8人の前にそれぞれ飛び出して事故被害に遭ったよう装い、「家や学校に押しかけるぞ」などと脅して乱暴しようとし、下着を奪うなどしたとしている。