女子中高生8人への強盗強姦(ごうかん)や恐喝、児童ポルノ禁止法(製造)違反などの罪に問われている多度津町、便利屋業、大西誠被告(27)の裁判員裁判の初公判が4日、高松地裁(幅田勝行裁判長)であった。大西被告は「被害者が抵抗できないほどの脅迫はなかった」と一部否認した。
冒頭陳述で検察側は「女子中高生を暗闇の中で暴力団を装って脅しており、強盗罪などの成立に足りる脅迫だった」と主張。弁護側は「被害者の反抗を抑える程の脅迫ではない」と強盗罪に代えて恐喝罪を適用することなどを求めた。
起訴状によると大西被告は09年10月~10年8月、丸亀市内の路上で自転車に乗った女子中高生の前に飛び出し衝突。暴力団関係者を装って脅し、下着や金を奪ったり、わいせつな行為をしたなどとしている。【広沢まゆみ】
毎日新聞 2011年7月5日 地方版