事件「東電株下落で損害」と国賠提訴2011.6.30 17:55

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「東電株下落で損害」と国賠提訴

2011.6.30 17:55

 東京電力福島第1原子力発電所事故の損害について、政府が「東電が第一義的に全責任を負担する」との方針を示したため、東電株が下落し、損害を受けたとして、株主の男性が国を相手取り、150万円の国家賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。男性が30日会見し、明らかにした。提訴は10日付。

 訴状によると、政府は事故後の3月25日、今回の事故に原子力損害賠償法の免責規定は適用されないとの認識を表明。原子力損害賠償紛争審査会も、東電が全責任を負担することを前提として、賠償範囲についての指針を策定した。このため、男性が1500株を保有する東電株が下落し、150万円の損害を負ったとしている。

 男性は、「今回の事故は、原賠法の免責規定である『異常に巨大な天災地変』によって生じたもの」として、東電が免責されないとした政府の判断は、裁量権を逸脱した違法なものだと主張している。

 国側は「訴状を見ていないので、コメントできない」としている。

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