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節電中の夜道で東電社員が暴行容疑

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 節電のために街灯の消えた真夜中の東京都内で、東京電力社員の男(21)が帰宅途中の女性に抱きつき押し倒す事件が発生していたことが20日、明らかになった。男は警視庁牛込署に暴行の現行犯で逮捕された当初、「酒に酔っていたから覚えてない」などと容疑を否認していたが、結局、自らの行為を認めたという。現場周辺ではここ1カ月ほどの間にわいせつ行為を含めた女性を狙った犯行が続いており、同署では関連を捜査している。

 犯行現場は、新宿区の都営地下鉄牛込柳町駅のすぐ近くだった。14日午前0時45分ごろ、新宿駅から東に約2キロ離れた住宅街。街灯はついていなかった。両国方面に向かう最終電車は5分前に発車していた。この暗い夜道で、30代の女性が背後から突然襲われた。ラグビーのタックルを受けるように抱きつかれ、勢いで前方に倒れた。「キャーッ」。暗闇を切り裂くような悲鳴を上げた女性は、かばんを持った男が走り去るのをしっかりと視認した。

 男が逃げた方向には、警察官が24時間常駐する柳町交番があった。女性は抱きつかれ、倒されたショックもあったが、男を許せずに追い掛けた。男は酔っていたのか、呼吸を乱しながら大久保通りを横切って住宅街に姿を消した。

 女性はすぐさま交番に駆け込んで「今、変な男に襲われたんです。こっちに逃げました」と住宅街を指さした。しばらくすると、若い男が千鳥足で住宅街から出てきた。女性は警察官に「あの男です」と指摘。警察官の職務質問に男はろれつの回らない口調で「酔っていて覚えていない」などと容疑を否認したが、暴行の現行犯で逮捕された。

 男は東電社員の前道篤容疑者(21)。入社4年目で東京支店銀座支社に勤務し、電力設備の管理業務などの仕事に就いていた。13日の業後に後輩の男性社員と2人で飲みに行き、カラオケでマイクを握った後で犯行に及んでいた。犯行現場は前道容疑者の自宅から徒歩15分の距離。捜査関係者は「最初は否認していたが、本件は『やった』と認めた」と話した。現場周辺ではこの1カ月、暗い夜道で女性が胸をもまれたり、首筋をなめられるなどのわいせつ行為の絡む被害が複数確認されており、同署では関連を捜査している。

 福島第1原発事故の影響で社会全体が節電の意識を高めている中での東電社員の犯行。同社広報室は「社会的に大変申し訳ないと感じる。再発防止を徹底したい」とのコメントを発表した。

 [2011年6月21日8時23分 紙面から]


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