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【北陸発】

警官、検事ら証人申請へ 氷見冤罪国賠訴訟 原告側が方針

2011年7月7日

 富山県警に強姦(ごうかん)容疑などで誤認逮捕され、服役後に再審で無罪が確定した柳原浩さん(44)が当時の捜査は違法として、国などに約一億四百四十万円の慰謝料を求めた国家賠償請求訴訟の第十回口頭弁論が六日、富山地裁であった。

 原告側は今後の立証計画を示す中で、冤罪(えんざい)となった柳原さんを取り調べた警察官と検察官、被害者の供述を取るなどした捜査員三人ら計十人を証人として請求する方針を明らかにした。

 弁論で原告側は「柳原さんに事件の知識はないのに、詳細な自白調書があるのは異常な事態」と捜査の違法性をあらためて指摘。柳原さんが、自発的に供述したと国側が主張する部分について「具体的に明らかにしてほしい」と説明を求めた。

 柳原さんは記者会見で「僕はしゃべった覚えはない。隠さず本当のことをしゃべってほしい」と話した。

 

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