2011年5月28日土曜日

Opera をTor browser として使う

Advanced Onion Router (AdvOR)を使い、Operaを Tor(トーア)で接続してみます。
Portable を使い、システムを汚しませんので気軽にTorを体験できます。

AdvORに付属の readme に沿ってセッティングしていきます。


Opera の Portable版 をインストールします。

1. Opera 11.11 for Windows を ダウンロードして起動 -> オプション を選択。
2. スタンドアロンインストール(USB)を選択。インストールするパスはUSBなど好きな場所に設定して「許可してインストール」。


Opera の セッティングをします。


1. 「Opera へようこそ」タブを閉じます。
2. すべての「Speed dial」の エントリを削除します。
3. メニュー(左上隅) -> 設定 -> 設定

一般設定タブ

ホーページabout:blank にします。
詳細設定タブ

履歴
ディスクキャッシュ」を無効にして「表示したページのコンテンツを記憶する」のチェックを外します。
履歴
Cookie
Opera の終了時に Cookie を削除する」 をチェックします。
Cookie
ネットワーク
geolocation 機能を有効にする」 のチェックを外します。
ネットワーク
プロキシサーバー
全てのプロトコルをチェックして、アドレスを 127.0.0.1 ポートを8118 にします。
プロキシサーバー
セキュリティ
フィッシング・マルウェア防止機能を有効にする のチェックを外し、オートアップデートを確認しない に設定します。
セキュリティ
4. Opera を終了します。


Advanced Onion Router を インストールします。

1. Advanced Onion Router から最新版をダウンロードして解凍します。

2. AdvOR\AdvOR.dll ,AdvOR\AdvOR.exe ,AdvOR\Tor-info\Opera\AdvOR.ini の3つのファイルを、Opera を インストールしたフォルダにコピーします。

セッティングが完了しました。

AdvOR.exe を実行すると、Opera が立ち上がり、Tor が有効になっていますので CyberSyndrome などで、ENV をチェックします。

通知領域からAdvORを終了するとOperaを終了できます。
先にOperaを終了した場合は、タスクマネージャーから、AdvOR.exe を終了します。

AdvOR.exe の 名前を変更したい場合は、AdvOR.dll ,AdvOR.ini も一緒に変更します。
例えば StartOpera にしたい場合は以下のようにリネームします
StartOpera.exe ,StartOpera.dll ,StartOpera.ini

USBにいれて持ち運びもできますし、アンインストールもフォルダを削除するのみです。
ただし Opera や AdvOR ではなく、Windows や 導入したソフトウェアの仕様によりレジストリが追加される場合もあります。

そのままで問題ありませんが、例えば以下のようなものです。
HKCU\Software\Microsoft\IntelliType Pro\AppSpecific\opera.exe
HKCU\Software\Opera Software



通常の接続のようなわけにはいきませんが、公開プロキシを使うよりずっと高速でした。

Opera Mail に限らず、ほとんどのメールクライアントは、X-Originating-IP や へたをするとローカルIP や コンピューター名まで追加されてしまいます。

そのため、いままで送信はそれらが追加されないメールをWebページから操作していましたが、これからは送信もOpera Mail で一括してできるようになりました。