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【放送芸能】

アイドル群雄割拠 個性で勝負! ももいろクローバーZ

2011年7月8日 朝刊

 アイドル戦国時代、多くのグループが競い合う中で、ひときわ異彩を放つのが「ももいろクローバーZ」。かわいい外見を裏切る激しすぎるパフォーマンス、遊び心いっぱいの凝ったミュージックビデオ、アイドル音楽の枠にとらわれないユニークな楽曲で、注目度がアップしている。 (宮崎美紀子)

 ももいろクローバーZは楽しいアイドルだ。例えば、「ももいろクローバー」からの改名。メンバーの早見あかりが脱退、旧体制最後となった四月の公演で、自分たちが「Z」になったことを知らされた。

 有安杏果は「『え〜、何のこっちゃ』って、しばらくZの意味が分からなかったです」。その後、「七番勝負」と題したトークライブを敢行、最終日のゲストは「マジンガ〜Z!!」の絶唱でおなじみのアニソン歌手・水木一郎。彼から「Z」の意味を教わった。

 「Zはアルファベットの一番最後なので、最上級の意味。次はまたAに戻るので初心を忘れずという意味もあります」と佐々木彩夏。「ドラゴンボール」が「ドラゴンボールZ」になったように、「ももクロ」も最強の「ももクロZ」になったのだ。

 二〇〇八年結成。「今、会えるアイドル」を掲げ、手売りでオリコンのデーリーチャート十一位に入ったり、全国の家電量販店をライブで回ったりと体当たりの努力を重ね、メジャーデビュー。三月発売の「ミライボウル/Chai Maxx」はオリコン週間チャート三位。そして二十七日、初アルバム「バトル アンド ロマンス」のリリースが決まった。

 「結成当時は持ち歌が三曲ほどしかなかったのに、アルバムが出せるほど曲が増えていた」と喜ぶ玉井詩織。百田夏菜子は、「普段はライブで振り付きで見せているものを、声だけで伝えなきゃいけない。聴くだけでも個性や気持ちが伝わるように意識しています」と気を引き締める。

 アイドルはアイドル同士の競い合いで磨かれる。群雄割拠の今、複数のグループが共演する機会は多い。昨年五月はNHK「MUSIC JAPAN」でAKB48、モーニング娘。らと、同八月には「アイドルユニットサマーフェスティバル」でSKE48らと共演。そこで目にした他グループのパフォーマンスに刺激を受け、向上心につながったという。

 一方、自分たちの強みは、一人一人の個性の濃さ、全力感。ライブでの汗の量は誰にも負けないと言い切る。

 アルバムに先行し、六日に「Z伝説〜終わりなき革命〜」と「D'の純情」を二枚同時リリースした。新曲にちなんだ「ももクロ伝説」への野望は?と聞くと、有安は「伝説ってつくるものじゃなくて、後から『あれが伝説になった』って付いてくるものだと思うんです」。自称“おバカ”の凜々(りり)しい言葉に驚いていると、マイペースの高城れにが「全然関係ないんですけど…」と切り出し、「黄金伝説に出たいです。ももクロは体を張るアイドルなので、一カ月一万円生活をやってみたいです」。すると、他のメンバーが「五人で一万でも、できる」「私、料理作る」「無人島行ってみたくない?」と同調し、盛り上がる。

 最後にリーダー百田が締めた。「アイドルのイメージを壊したい。私たちも最初は、アイドルって同じ色の衣装を着て、かわいくて“ザ・おんなの子”ってイメージがあったんですが、ももクロで、こういう自由なアイドルもありなんだって思った。みんなのアイドルのイメージを壊し、伝説になります」

◆高城れに(たかぎ・れに) 

“ももクロの感電少女”、最年長の高校3年18歳。イメージカラーは紫

◆玉井詩織(たまい・しおり) 

「みんなの妹」、16歳。黄

◆百田夏菜子(ももた・かなこ) 

不動のセンター、リーダーの16歳。赤

◆佐々木彩夏(ささき・あやか) 

“ももクロのアイドル”、最年少の中学3年15歳。ピンク

◆有安杏果(ありやす・ももか) 

「元気」担当、“ちょっぴりおバカ”な16歳。緑

 

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