<神戸山手大>還暦の女子大生 教員を目指して勉強に励む
毎日新聞 7月8日(金)4時30分配信
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教員を目指す沢本さん=神戸市中央区の神戸山手大で2011年7月6日午後5時25分、椋田佳代撮影 |
沢本さんは3人の子育てを終えて介護の仕事をしていたが、満50歳以上のシニア学生向けのAO入試を利用して08年に同大に入学。「せっかく入ったなら集中して勉強したい」と教職課程を履修した。教育の面白さを実感したことに加え、昨夏、授業の一環で児童養護施設を訪れ「なんとか力になりたい」と思い、教師の資格を取って社会貢献したいと考えるようになった。
教育実習では中学2年の社会科を担当。当初は年齢の離れた生徒を前に緊張したが、子どもたちの柔軟さに助けられたという。学年全員のホームルームで沢本さんが話をする機会もあった。時間を川の流れに例えて「みんなはたっぷり時間があるからわからないかもしれないけど、どう使うかは自分次第。なんでも吸収して素敵な女性になって」と語りかけると、後で生徒から「印象に残る話だった」と声を掛けられたという。
公立校の正規教員は年齢制限があるが、私立校などの非常勤講師として教壇に立つ夢を追う。同時期に別の学校で教育実習した4年生の宮本真臣さん(22)は「年齢を重ねてもバイタリティがあるところを見習いたい」と話す。沢本さんの指導に当たる杉本健三教授は「向学心が旺盛でいい学生。ぜひ学校で教壇に立って」とエールを送った。【椋田佳代】
最終更新:7月8日(金)10時12分
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