【ウォルフスブルク(ドイツ)原田公樹】2011年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会準々決勝で、地元ドイツと対戦するなでしこジャパンは7日、試合当日の9日に29歳の誕生日を迎えるFW安藤梢に勝利をプレゼントすることを誓った。チームは6日夜、試合地のウォルフスブルク入り。佐々木監督らコーチ陣は、スウェーデン−米国戦を視察した。
合宿生活は3週間を過ぎ、さらにイングランドに敗れたことで選手は疲労の色を濃くしていた。そのため、7日午前の練習を取り止め、時間を変更して同日夜にウォルフスブルク市内で練習。この重い状況を打開するため、誰彼となく言い出したのが「アンチ(安藤)のバースデーを勝利で祝おう」だった。
安藤と同部屋の丸山は「本当はイングランド戦で(ゴールを)プレゼントしたかったんだけど。みんなでドイツ戦の勝利を贈りたい。もちろん個人的にも(プレゼントを)考えてますけど…」と明かした。安藤自身が自らのゴールで、第2の地元ドイツを撃破すれば、それ以上のことはない。勝てば当日、日本人サポーターたちもスタンドから「ハッピー・バースデー」を大合唱する予定だ。
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