経済・IT原発ストレステスト政府混迷 再稼働は絶望 冬も電力不足+(2/2ページ)(2011.7.8 06:52

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原発ストレステスト政府混迷 再稼働は絶望 冬も電力不足

2011.7.8 06:52 (2/2ページ)
営業運転中の原子力発電所

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営業運転中の原子力発電所

 今後は東京電力柏崎刈羽原発1、7号機や関西電力大飯原発4号機など15基も来年1月末までに定期検査に入る。そうなれば全国で稼働する原発は54基中2基だけで、来春にはゼロとなる。経済産業省の試算では、原発が再稼働しなければ、今年12月から来年2月ごろ、東北、関西、北陸、四国、九州の5電力会社が4~20%の供給力不足に陥る。

 火力発電頼みの対応にも限界がある。被災した東電と東北電は早くから火力復旧とガスタービン設置で能力増強を図ったが、中部電力浜岡原発の停止が決まった5月以降に電力不足が表面化した他社は、夏の火力発電所の定期検査をずらしたりして急場をしのいでいる。このため「秋以降に停止して定期検査をしなければいけない」(電力会社幹部)状況だ。

 今月2日には関電姫路第2火力発電所5号機が不具合で運転停止。規模の小さな電力会社は「火力発電所が1基でも止まると需給はたちまち厳しくなる」(西日本の電力会社)。これでは冬場に十分な火力発電を維持できる保証もない。

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