経済・IT原発ストレステスト政府混迷 再稼働は絶望 冬も電力不足+(1/2ページ)(2011.7.8 06:52

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原発ストレステスト政府混迷 再稼働は絶望 冬も電力不足

2011.7.8 06:52 (1/2ページ)
営業運転中の原子力発電所

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営業運転中の原子力発電所

 ストレステスト(耐性検査)の最終報告が越年した場合の電力不足は、冬まで続くことが確実な情勢だ。最終報告が出るまでは定期検査を終えた原発の再稼働が困難なためで、今夏と同様、電力需要の旺盛な冬についても電力使用制限令などの厳しい節電を迫られかねない。復興を目指す日本経済にさらなる打撃を与える可能性がある。

 一年で夏の昼間に次いで電力需要が高いのは暖房器具のスイッチが入り照明がともる冬の夕方だ。電力10社の今年初めの最大電力需要は1月31日午後6時台の1億5726万キロワットで、昨夏最大だった1億7775万キロワット(8月23日午後2時台)に迫る高い水準だ。

 一方で冬の節電策には夏とは違う難しさがある。夏は企業の土日操業やサマータイムなど、電力使用を平日昼間から休日や朝夕にずらすピークシフトが中心だが、冬は夕方のほか冷え込んだ朝も需要が増える。ピークシフトは難しく、一日を通じた節電で経済活動のレベルを落とさざるを得なくなる可能性もある。

 これに対し供給力回復には課題が多い。政府はストレステストを踏まえて自治体に原発再稼働を求める構えだが、政府と自治体の信頼関係が決定的に崩れた現状では、中間報告段階はもとより、最終報告後も自治体が即座に再稼働に応じるとは限らず、稼働はさらに遅れる懸念もある。

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