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【プロ野球】

岩田 二塁踏ませず2安打零封

2011年7月8日 紙面から

◆阪神3−1中日

 低く、ただ低く−。そう念じながら、左腕を力強く振り下ろした。阪神・岩田は中5日ながらナゴヤドーム3連敗阻止に燃える指揮官の期待に応える9イニング2安打無失点。援護なく白星は付かなかったが、間違いなくこの日のヒーローは二塁すら踏ませぬ圧巻の118球を投じた岩田だった。

 今季序盤、好投しながらどこか詰めが甘く、白星を逃し続けた。しかし6月以降は4連勝。その要因を岩田は「スライダーをたたけるようになったこと」と分析する。「たたく」とは、指をしっかりとかけて投げ下ろすこと。岩田の宝刀・スライダーは曲がりが大きいだけに、投げ下ろして低めを攻めれば暴投の危険が付きまとう。そのためらいが抜け球を生んでいた。

 「握りは同じ。違いは意識だけです。今までは抜けたのが全部本塁打になっていた。今はより低めにという意識で、抜ける確率が減った。生き残るには、低めに投げていかないと」。この姿勢が、8つの三振と15の内野ゴロに結実した。

 高校時代から親交厚い吉見との「すごく緊張感があった」という投げ合い。勝敗はつかなかったが、自身のスタイルへの確信を得た。「やっぱり低めに集めないと打たれる。こういうピッチングを続けていきたい」。09年には対中日4勝1敗、防御率1・42を記録した竜キラー。左肘手術からの復活シーズン、その最初の対戦で、落合竜の難敵となることを印象づけた。 (宮崎厚志)

 

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