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【プロ野球】オセロ地獄 マー君でヌケた2011年7月8日 紙面から
◆楽天4−3オリックス楽天の新守護神ラズナーが最後の打者、山崎を三振に打ち取ると、ベンチで田中は歓喜の雄たけびを上げた。6イニングで9安打を浴びる乱調。今季ワーストの3失点も、打線と救援陣に助けられて9勝目を手にした。 「僕はきょうは迷惑しかかけていません。自分の本来(の投球とは)とはほど遠い。情けないですね」。田中は反省の弁を繰り返した。 3回まで1失点ずつ。先頭打者を出し、得点圏に犠打で送られ、簡単に犠飛や適時打を許した。「初回に3点を取ってくれて、もっと簡単に勝つことができたゲーム。悪ければ悪いなりの投球があったのにできなかった。他のピッチャーにも迷惑をかけた」。試合後の田中は、まるで敗戦投手のような口ぶりだった。 8回まで自責ゼロを続ければ、防御率が驚異の0点台に突入となるところだった。だが、ストレートのMAXは150キロを計測したが、ここ5試合でわずか2四球の制球力も影を潜めた。「(悪かったのは)すべてのバランス。体と心。次回までにもう1回しっかりやり直さないと」とリセットを誓った。 星野監督も「あれほど悪い田中を見たのは、長崎のオープン戦(3月6日の西武戦)以来。雨の降った試合だ」と顔をしかめた。しかし、“田中の投げた試合に負けられない”というチームの思いは結実。6月8〜11日(○△○)以来の連勝を決めた。「ようやくオセロから解き放たれた」と指揮官。借金がいつまでたっても減らない○●続きのオセロ地獄からの脱出を喜んでいた。 (後藤慎一) PR情報
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