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【プロ野球】巨人借金10 きょうにも自力V消滅2011年7月8日 紙面から
◆ヤクルト3−2巨人天に願いをかける七夕の夜。試合後に観客席から降ってきたのは「辞めちまえ!」の痛烈なヤジだった。5位に低迷する巨人が延長11回の末、悲劇的なサヨナラ負け。4連敗で借金10となり、8日の広島戦に敗れると、自力優勝の可能性が早くも消える。平成最速となる開幕63試合目での黄信号点灯が迫ってきた。 球場入りした原監督はおもむろに立ち話を始めた。話題は、前夜の試合後に残した「チームを救う真の男が出てこない」というコメント。「なかなか(真の男が)出てこないんだよねえ。誰に期待? そりゃあ日替わりだよ。良い記事を書けるように頑張るから祈っててよ」 しかし、現実は残酷だった。大村の先制打と坂本の10号ソロで奪った2点のリードを守りきれない。今季チームの連敗を4で2度、3で1度止めている内海が同点に追いつかれ、最後は4番手の越智が力尽きた。両手をたたいて傷心の右腕を出迎えた原監督は「開き直っていこう。しょうがない!」と声をかけた。 結局、この夜も“真の男”は現れなかった。守備の場面で3度もマウンドに向かった執念も勝利に結びつかなかった原監督は「同じようなゲーム展開になりますね。みんなで何とかカバーをし合っているんだけどね」と首をひねった。 ◆振り向けば横浜…首位ヤクルトには同一カード3連敗を喫し、2引き分けをはさんで直接対決7連敗。ゲーム差は11に開いた。主将の阿部が唇をかむ。「悔しい。とにかく打っていくしかないね」。首位を見上げるどころか、最下位横浜ともわずかに2・5差。“終戦”のムードすら漂い始めた。 (井上学) PR情報
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