浜岡原発:全面停止 5号機も核分裂反応止まる

2011年5月14日 10時42分 更新:5月14日 13時21分

浜岡原発5号機を表すH5の出力表示がゼロとなった中央給電指令所の表示板。H4は13日に停止した4号機、H3は定期検査中の3号機の表示=名古屋市東区の中部電力本店で2011年5月14日午前10時27分、佐々木順一撮影
浜岡原発5号機を表すH5の出力表示がゼロとなった中央給電指令所の表示板。H4は13日に停止した4号機、H3は定期検査中の3号機の表示=名古屋市東区の中部電力本店で2011年5月14日午前10時27分、佐々木順一撮影

 中部電力は14日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の5号機(出力138万キロワット)の原子炉の運転を停止した。4号機は13日午後に停止しており、廃炉になる1、2号機、定期検査中の3号機を含め、浜岡原発は全面停止した。

 14日午前1時20分から5号機の原子炉内の燃料棒の間に制御棒の挿入を開始し、徐々に出力を下げた。発電機と送電設備を切り離し、午前10時15分に発電を停止した。同社本店(名古屋市東区)の中央給電指令所では、表示板の出力を示す数値が「ゼロ」になった。午後1時に核分裂反応が止まり、原子炉が停止した。15日午前には、原子炉内の水温が100度未満で安定する「冷温停止」状態になる予定。

 作業を進めていた4号機は、13日午後11時45分に冷温停止状態になった。

 菅直人首相が6日、中部電に運転停止を要請し、中部電は9日の臨時取締役会で要請を受け入れた。中部電は防波壁建設など津波対策が完了する2~3年後の運転再開を目指している。【工藤昭久】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報