2011年5月13日 20時13分 更新:5月13日 22時42分
大阪市西成区のあいりん地区に、実際は福島第1原発での作業であるにもかかわらず宮城県内でのトラック運転と偽った求人が出ていた問題で、厚生労働省は13日、東京電力や民間職業紹介事業団体などに対し、労働者募集の際に条件等を正しく明示するよう要請した。問題の求人については事実確認中で、違反があれば指導するとしている。
厚労省などによると、問題になったのは岐阜県の東京電力の下請け企業が財団法人・西成労働福祉センターに出した求人で、3月17日と19日に紹介された2人の男性が、福島第1原発の敷地内で働かされた。
細川律夫厚労相も13日の閣議後会見で「大変な法規違反。だましたような形で労働者を原発で働かせることがないよう措置した」と述べた。【市川明代】