福島第1原発:20キロ圏内の家畜 国も安楽死指示

2011年5月12日 20時21分

 政府は12日、福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域にいる家畜について、所有者の同意を得た上で苦痛を与えない方法で安楽死させるよう福島県に指示した。県は先月、瀕死(ひんし)の状態の家畜を安楽死させる方針を決めていた。枝野幸男官房長官は「国の責任でしっかりと方針を出すことに至った。申し訳なく思う。速やかに東電が賠償するよう期待する」と述べた。

 指示は原子力災害対策特別措置法に基づくが、強制力はない。農林水産省によると、警戒区域内では事故前、約370戸で牛3500頭、豚3万頭、鶏68万羽、馬100頭が飼育されており、県は牛1300頭、豚200頭の生存を確認している。【佐藤浩】

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