2011年5月11日 11時9分 更新:5月11日 11時23分
東日本大震災の関連情報を装ったウイルスメールが出回っている。添付ファイルを開くとコンピューターウイルスに感染し、外部からパソコンを操作される恐れがあるという。
セキュリティーソフト大手のトレンドマイクロ社(本社・東京都渋谷区)によると、震災が発生した3月11日から4月末までに、震災に乗じたウイルスメールに関する問い合わせが延べ58件寄せられた。メールは会社内の業務連絡を装ったものが多く、送信元や署名が偽装されている。
添付ファイルのタイトルを情報別に分類すると、「原発、放射線関連」の割合が24%と最も多く、「政治関連」が9%、「計画停電」と「地震」がそれぞれ7%と続く。関心が高いトピックで感染拡大を狙っているとみられる。同社は「ウイルス対策ソフトの使用や更新を心掛けてほしい」と注意を呼びかけている。【比嘉洋】